2/28〜3/6のサンフレッチェ日記



<99.3.6> 一昨日の練習中に右太ももの違和感を訴えていた前川選手は、結局肉離れであることが判明して遠征メンバーから外れました。今のところ治療期間は不明。GKのサブには佐藤選手が入ることになるでしょうから戦力的には問題ありませんが、今季に再起をかけていた前川にとってはキャンプ中の発熱に引き続き痛い怪我ではないでしょうか。また、石川選手も右膝の怪我で戦列を離れる模様です。

<99.3.6> 明日日曜日、ホーム開幕戦に向けたキャンペーン「本通りパレード」が行われます。主催は県サッカー協会、サンフレッチェ広島後援会、サンフレッチェ広島、後援は広島市、広島市教育委員会、広島市スポーツ事業団で、13:20にサテライトのゲームに出場しない選手約15名が元安橋西詰めに集合して13:30からパレードを開始します。その後14:00から、広島パルコ南側のアリスガーデンで「地域に愛されるスポーツチームを目指して」と題し、消防音楽隊のオープニング演奏とサポーターの応援、トムソン監督挨拶、桑原、上村などの選手インタビュー、クイズコーナー、沢田、服部等によるリフティング大会などが行われ、最後に下田、久保両選手のサイン会が行われます。

<99.3.5> 今朝の中国新聞によると、昨日は戦術の最終チェックとしてテレビ撮影も中断を要請する中でセットプレーを入念に確認、また紅白戦形式での練習を行い最終調整を行った、とのことです。トムソン監督は「チームの状態はいい。しかし、今日は愚かなミスが多く選手にファイティングスピリットが足りないと感じた。最初の試合は何が起きるか分からない」と厳しい表情だったとのこと。2節以降の強豪相手に向けて弾みを付けるためには初戦に勝てるかどうかが重要なだけに、チームの緊張を高めているということなのでしょう。
明日の対戦相手のセレッソとは、次のようにJ3年目から10回対戦して6勝4敗と勝ち越しています。
95年1st (H)●0-1 (A)●1-3
95年2nd (H)○1-0 (A)○2-1
96年     (A)□2-1  (H)□2-1
97年     (H)△2-2  (A)●1-3
98年     (H)●0-2  (A)○1-0

(○●は90分の勝敗、□■はVゴール、△▲はPK戦)
6勝のうち1つがPK戦、他の5つが1点差勝ち(うち2つは延長Vゴール)とすべて接戦の末の勝利。逆に敗れた4試合の失点は1,3,3,2と3試合が2点差ゲーム。要するに、守りの集中を切らさず最少失点に抑えれば勝てるが、攻め合いになるとだめ、と言うことになっています。FWの調子が上がってきていない状態で勝つには、とにかくがっちり守ってカウンターかセットプレーで得点をもぎ取る、と言う昨年得意としたパターンに持ち込みたいところです。
例によってメンバーを予想しますと、
        下田

    伊藤 フォックス 上村

 沢田   桑原        服部
          吉田康
     山口

    ヴィドマー 久保

 SUB:前川、菊池、森保、藤本、大木
と、まずは福岡との練習試合の布陣で行くのではないかと思います。そして試合の展開次第で、ヴィドマーを下げて大木、あるいは藤本を投入するのではないでしょうか。

<99.3.5> 昨日、サテライトが広島スタジアムで中国学生選抜と練習試合を行いました。後半13分に秋元のゴールで先制したものの、直後の7分間に連続ゴールで逆転され、そのまま敗れました。

<99.3.4> 今週末のJリーグ開幕に向けて、1st stageの順位予想が花盛り。中国新聞の小笠記者がサンフレッチェの順位について「当然、優勝を予想します」と言ったのは予期していましたが、サッカーコメンテーターの小谷泰介さんまでが昨日のJFN系の「モーニング・フリーウェー」で(「大穴狙い」と断りつきながら)広島優勝を予想していたのには驚きました。Soccer Clickの大住良之さんも清水、浦和と並んで広島がどう優勝に絡むか、と書いていましたし、見ている人は見ている、と言うことを実感します。小笠さんの言を借りれば「サンフレッチェのファンなら、予想の段階から優勝を期待するのは当然」と言うことなので私もそうしないといけないのかも知れませんが(^^;)、次のような分析(?)をしてみました。一見客観的を装っていますが、実体は私の主観です。まあ「遊び」だと思って見てください。

鹿

2nd

18

16

1

11

2

15

7

14

17

13

8

3

6

5

10

4

天皇杯

6

4

0

2

2

0

2

8

4

6

0

0

0

0

4

2

監督

0

0

-2

0

-2

0

-2

0

-1

0

0

0

-2

-2

0

-2

補強

-2

0

0

-2

-4

0

-4

3

-2

1

-4

0

-1

-3

3

-2

22

20

-1

11

-2

15

3

25

18

20

4

3

3

0

17

2

まず「2nd」は昨年2nd stageの順位の高い順にポイントを付けたもの。これが各チームのベースになる戦力です。
次に天皇杯。1勝するごとに2ポイントずつ増やしています。「2nd stage」に比べて重くしているのは、2nd stageと天皇杯の間にチーム戦術を熟成する期間が長かったので、割合今年を占うことになっているのでは、と判断したからです。
次の「監督」は、監督が交代したチームからポイントを引いています。今年はシーズン前のキャンプの期間が短かったので、新しい監督に代って戦術を熟成する暇はない、と見ています。清水は前監督の路線を継いでいて天皇杯でも結果を出しているのでマイナス無し、磐田は以前指揮したことのある監督であることで、マイナスポイントは1です。
「補強」は選手の出入りからの判断です。鹿島、磐田はジョルジとドゥンガの穴が大きい上に、これと言った補強がありませんでした。また、川崎、平塚、京都、神戸は選手が変わりすぎ。1st stageは長いプレシーズンマッチになるでしょう。福岡もマイナスが大きすぎます。柏は戦力的には上積みがあったとは思いますが、DFライン総入れ換えで組織固めに時間がかかりそう。横浜、名古屋は監督次第。この両チームも本領発揮は2nd stageでしょう。良い補強をしたのは清水と広島。いずれも、弱点を消して層を厚くすることに成功しています。
以上、合計したポイント順に並べてみるとどうなるか。

1 清水 25
2 鹿島 22
3 浦和 20
  名古屋20
5 磐田 18
6 広島 17
7 横浜M15
8 柏  11
9 京都  4
10 平塚  3
  G大阪 3
  C大阪 3
13 福岡  2
14 神戸  0
15 市原 -1
16 V川崎-2

どうでしょう、何となくもっともらしくないでしょうか?少なくともサンフが優勝を狙うとすれば、7位以下には取りこぼしをしないことと磐田以上のチームをいかに食うか、だろうと思います。昨年1st stage優勝の磐田は13勝4敗(勝ち点39)、2ndの鹿島は15勝2敗(勝ち点42)です。今年は15戦引き分け有りなので難しいのですが、おそらく12勝1分2敗ぐらいが優勝ラインになるのでは?となると、初戦のC大阪戦は絶対勝たなければなりませんし、その後の磐田、鹿島、浦和、名古屋の強豪相手シリーズは最悪2勝1分1敗で行きたいところ。今年は選手のモティベーションが違うので、昨年のように上位に勝ったから、と安心して下位に取りこぼすことは少ないと思います。だからその後順調に行けば、最後の5/29のビッグアーチの清水戦は優勝のかかった大一番!になるんじゃないかと期待しています。(^^;)

<99.3.3> オフィシャルホームページにも載っていますが、サンフレッチェは「用具担当者」(いわゆるホペイロ)1名を募集しています。業務内容は練習用具の準備と回収、後片づけ、管理、そしてボール拾いや審判などの練習の補助。今年4月から1年間の個人事業主契約(いわゆる「プロ契約」と言うやつでしょう)で、年俸は240万円からとなっています。資格は普通自動車免許(大型があればベター)を持つ20〜30歳の男性で、サッカー経験があればなお良い、と言うことです。応募される方は3/5までに市販の履歴書に記入したうえで、郵送かFAXでサンフレッチェ広島(〒733-0036 広島市西区観音新町4-10-2 広島西飛行場ターミナルビル1F(株)サンフレッチェ広島ホペイロ採用係 tel.082-233-3233, fax.082-233-3251)までお送りください。お問い合わせは強化部の野田さんまで。
決して高くはない給料で、休日は原則として週1日、拘束時間は9時から20時で、なかなか厳しい仕事ではありますが、しかし選手達が万全の状態でプレーに集中できるよう裏から支える重要な仕事でもあります。ヴェルディなど他のチームは経費削減でホペイロをなくすところもある中で、こう言う仕事の重要性を認識して新しく人を増やす、と言うのはサンフレッチェがプロチームとしてしっかりしてきたと言う事の表れだと思います。一昨年の「リストラ騒ぎ」から1年4カ月。どん底にあったように見えたチーム体制も、フィジコの採用、選手の獲得、専用練習場の完成、選手寮の新設など着々と整って来ています。所属する選手の数も35名(2種登録を含め39名)と、Jリーグでは最大となりました。こうなったら選手達は、もう結果を出すしかない。最近テレビなどのインタビューを見ると選手達の口から「優勝を狙う」と言う声が出てきますが、チームの力が上がったと言う手ごたえとともに、サポート面での充実もまた、優勝を狙うチームにふさわしいものになりつつある、と言うことの証なのではないでしょうか?

<99.3.2> キャンプの間中別メニューで、練習試合は1試合も出れなかったポポビッチは、やはり開幕戦は絶望で地元開幕戦(13日磐田戦)が復帰の目標になるようです。(中国新聞朝刊から。)左アキレス腱痛と言うことで一昨年痛めた古傷(確か、右足親指の付け根だったはず)では無いようで、順調に回復して昨日今季初めてボールを使った練習をしたそうですが、しかし試合出場となるとまた別。復帰時期の質問に「開幕は難しい。復帰は磐田戦を目標にしている。足の状態は徐々によくなり、ベターな状態」と語っていたそうです。昨年は好調なすべり出しを見せながら、ポポビッチの怪我(これは左足付け根だった)で失速し、いきなり6連敗してしまいました。しかし今年はチームは既にフォックスのリベロ起用の他、桑原、吉田康を使った布陣も試しており、彼の不在の影響は当面なさそう。3バックはフォックス、上村、伊藤になりそうですが、トムソン監督は「レギュラーはポポビッチの復帰まで未定」と語っており、かえってレギュラー争いが激しくなるかも知れません。

<99.3.1> 一昨日の福岡との練習試合の内容について、中国新聞、元気丸、NiftyServeの書き込みなどを元にまとめてみます。まず、広島のメンバーですが先発は次のようなノーマルなもの。
        下田

    伊藤 フォックス 上村

 沢田   桑原        服部
          吉田康
     山口

    ヴィドマー 久保
これが途中で服部→古賀、桑原→森保、ヴィドマー→大木、山口→菊池、フォックス→藤本と交代して、最終的には次のような新しいパターンの布陣になっています。
        下田

    伊藤  吉田康 上村

 沢田     森保     古賀

     藤本    菊池

      大木  久保
ゲームは全体として蹴り合いが多く、広島はゲームを支配するものの動きが悪く、またサイド攻撃も左からに偏っていて不発。特にヴィドマー、久保のツートップのコンディションが最悪で、なかなかチャンスを作れません。唯一の得点は後半3分で、沢田から古賀にロングパスが通り、これをゴール前へ。そこに走り込んだ久保が軽く流し込んだものでした。しかし久保が魅せたのはこれと2本のミドルシュートぐらいで、「トラップミスはするし、調整不足を実感している」と反省しきりだったそうです。これに対して守備陣はまずは上々の仕上がりぶり。ただ1度のピンチも下田の好セーブで凌ぎ、吉田康がリベロに入り森保のワンボランチとした新布陣も、ややバタバタしたシーンはあったものの上村の的確なコーチングなどで問題ありませんでした。
ところで、注目の移籍選手もそれぞれに良いところを見せたそうです。沢田はセレッソ戦に向けて牙を隠したのかそれほど上がらなかったようですが、それでも柳本とは違って1人で突破できることを示し、また質の高いクロスも上げて良いチャンスを演出していたとのことです。また途中出場だった藤本も短い時間内に持ち味を存分に発揮。何度か中盤からするするとドリブルで攻め上がってペナルティエリアに侵入するなど相手にとっては極めて危険な動きをし、また久保への決定的なラストパスを出すなど活躍しました。トムソン監督も「まだ100%ではないが期待できる」と評価。本人は古巣との対戦を「楽しみにしていた。スタメンで出たかったんだけど...4月28日の福岡戦はフル出場したい」と語っていたそうです。更に本来のDFではなく攻撃的MFとして出場した菊池もなかなかの収穫で、ボールを受けてからの対人プレーなどにテクニックのあるところを見せたそうです。これらに対して良いところを見せられなかったのが森保。危なっかしいプレーが多くインタビューでも「勝ったことだけが収穫で、内容的にはバタバタしたもので不満が残る」と不満な表情だった、とのことです。
今年はシーズンオフが短く戦術の熟成はなかなか大変だろうと思います。しかし条件はJリーグ他チームも同じ。また、強力なFWを獲得できなかったのも響きそうですが、しかし昨年同様の堅守速攻をベースに、各チームの戦力が整う前にスタートダッシュをかけて欲しい、と思います。

<99.2.28> 昨日行われたアビスパ福岡とのトレーニングマッチは、54分に久保があげたゴールを守りきって1対0で勝ちました。練習試合ということで、いろいろと布陣を試しながらの試合だったそうで、久保・大木のツートップ、山口・藤本の攻撃的MFに森保の一人ボランチ、と言うパターンもあったそうです。また逆に、福岡では小島光顕選手がストッパーとしてフル出場していた、とのことです。詳細については、また分かり次第レポートします。

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