3/10〜3/16のSANFRECCE Diary


<02.3.16> 昨日の広島フットボールによると、今日の先発メンバーは前2戦と同じものとなりそうです。ガジエフ監督は「まだまだウチの場合、層が薄い。選手を育てなければならないが、桑原・服部、そして上村のトップチームの選手たちがいないのは、痛い」と嘆いているそうです。ただし控えメンバーには八田に代わって中村が起用されそうだとのこと。これは中村の状態が良いからというよりは沢田の体調面の不安を考えての事だそうです。また練習で好調をアピールした高橋ですが、一昨日の肩と首の付け根付近の怪我により昨日は別メニューでの調整。よって今日のベンチ入りは無さそうです。なお復帰が待たれる服部ですが、以前とは別の部分の亀裂骨折だったそうで回復には時間がかかる模様。W杯後の復帰を目指してのリハビリとなっています。逆に桑原は順調に回復しているとのことで、来週にはチーム練習にも合流できそうです。
<02.3.15> 昨日配信の広島フットボールによると、大木が昨日の練習を休んだそうですがこれは疲れが溜まっていたため大事を取ったとのこと。明日のゲームには問題ないようです。その代役としてAチームでプレーしていたのは高橋選手で、久々のチャンスに生き生きとプレーしていたそうです。また練習では久保の下にミロ、藤本、梅田を並べる布陣も試していたらしく、どちらが機能したかによって明日のゲームのメンバーにも影響しそうです。なお前節怪我をした沢田は既に練習に復帰していて、明日の出場は問題無さそうです。
<02.3.15> 日本サッカー協会は3/20-4/3のフランス遠征に参加するU-16代表を発表し、サンフレッチェのジュニアユースからGK佐藤昭大、MF高萩洋次郎、FW前田俊介の3人が選ばれました。
<02.3.14> 昨日日本サッカー協会はウクライナ戦とポーランド戦に向けての日本代表を発表し、広島からは久保竜彦選手が選出されました。今回選ばれたのは次の26人で、欧州組の4人はポーランド戦から合流することになります。
【GK】楢崎(名古屋)、曽ケ端(鹿島)、川口(ポーツマス)
【DF】大岩、鈴木(磐田)、波戸、松田(横浜FM)、宮本(G大阪)、中田浩(鹿島)
【MF】森島(C大阪)、伊東、戸田、市川、三都主(清水)、福西(磐田)、明神(柏)
    中村(横浜FM)、小笠原(鹿島)、中田英(パルマ)、稲本(アーセナル)、小野(フェイエノールト)
【FW】鈴木、柳沢(鹿島)、西澤(C大阪)、久保(広島)、高原(磐田)
トルシエ監督は今年に入ってから「40人程度のメンバーを代表候補として維持する」と語っていましたが、本番まで残り3ヶ月弱。従ってこのメンバープラス森岡、名波、服部が事実上の最終候補と言って良いでしょう。その中に代表では結果を出していない久保が入っていると言う事は、彼の潜在能力に対するトルシエ監督の期待が高いからであることは間違いありません。久保選手は「代表に選ばれたのは、試合に出るチャンスを与えられた、という意味で、嬉しい」と語っています。また「ここのところの代表合宿では自分なりのプレイはできた、と思います。代表チームの中にも入っていけるようになりました」と語っていて、ようやくチームに馴染んできた様子がうかがえます。今回どれだけのチャンスが与えられるかは分かりませんが、彼の持ち味である思い切ったプレーを是非見せて欲しい、と思います。
<02.3.13> 昨日の日刊スポーツによると、昨年限りで退団した奥野僚右選手は群馬県リーグ1部の「ザスパ草津」の新監督に就任し、3年後のJ2昇格を目指すことになったそうです。ザスパ草津はサッカー専門学校チーム「リエゾン草津」として95年に草津温泉にて発足。芝コート8面や選手寮、トレーニング室などを備えたJクラブ以上の環境を持つチームだったそうです。99年には専門学校の閉鎖に伴い活動を縮小していましたが、地元の温泉旅館組合などの支援を受けてこの4月に改名してJリーグを目指すことになった、との事です。奥野は監督としてだけでなく選手としてもプレーする事になるそうで、元福岡のGK小島伸幸ら元Jリーガー10人を含む30人の選手とともに、旅館で働きながら夢を追いかけるとのこと。彼の経験とリーダーシップを、今度は群馬の地で見せて欲しいものです。
 なお、これで昨年末にサンフレッチェを退団した選手は森保(仙台)、宮崎(福岡)、吉田(愛媛)、寺内(愛媛)、コリカ(Walsall FC)、スカチェンコ(メツ)、オレグ(ロコモティブ・モスクワ)と合わせ全員がプレーの場を見つけたことになりました。
<02.3.12> 開幕の2試合を1勝1敗とまずまずの出足のガジエフ・サンフレッチェの次の相手は京都。ゲームは土曜日ですのでまだ先なのですが、私が明日から17日まで海外出張で(たぶん)更新できませんので早めに展望をお伝えします。
 一昨年、京都は三浦知や望月ら移籍選手中心のチーム作りをしましたが、チームがまとまりを欠いてJ2落ち。昨年はその三浦知、望月、遠藤らがチームを出たため若手中心のチーム作りに方針変更せざるを得ませんでしたが、結果的にはそれが成功。エンゲルス監督の元で黒部、熱田らが成長し、1年でJ1に復帰してきました。そして今年も中払、ゼリッチなど必要最小限の補強に抑えた地道なチーム作りで臨んでいます。その中払はまだチームにフィットせずゼリッチは1試合の出場だけで退団してしまいましたが、これは逆に「チームの団結」という意味ではプラスに作用するかも。市原、G大阪相手に連敗していますがそれほど大崩れはしていないだけに、舐めてかかると痛い目にあう、と思っておいたほうが良いでしょう。
 サンフレッチェのメンバーですが、前節途中交代した沢田の怪我の具合が思わしくないようで欠場の可能性もあるとのこと。出れない場合はトゥーリオか八田、あるいは中村が左SBに入ることになりそうです。
      下田

駒野  川島 ビロング トゥーリオ

      森崎和
 梅田       森崎浩
      藤本

    大木  久保

SUB:尾崎、中村、八田、ミロ、中山
 こちらの左サイドバックの対面は京都の右WB・熱田。クロスの精度の高さで昨年はアシストを量産しただけに、これをいかに抑えるかが重要です。逆にその上がった後のスペースは狙い目で、市原は村井が、G大阪は新井場が度々突破してチャンスを作っていました。サンフレッチェは札幌戦、柏戦と続いて左からの攻撃の形を作れていないだけに、ここの攻防がゲームのポイントとなりそうです。中盤と前線の選手の技術の高さではこちらに分があるので、良く動くこと、集中力を切らさないこと、そして戦う気持ちを忘れないことが重要です。そしてそれさえできれば、スタジアムに再び歓喜の渦を起こすことが出来るのではないでしょうか。
 土曜日の会場は広島ビッグアーチで、キックオフは午後4時。テレビ放送はスカパーch122で同じく4時から予定されています。
<02.3.11> 昨日舞洲で行われたセレッソ大阪とのサテライトリーグ初戦は、2-0で勝ちました。サンフレッチェのメンバーは、GK:林、DF:河野、トゥーリオ(→佐田45分)、八田、中村、MF:李、西村(→沖本76分)、ミロ(→西嶋45分)、山形、FW:高橋、中山(→木村76分)、SUB:松岡。(木村、沖本、松岡はユース。)得点は前半17分に高橋、後半23分に西村でした。
<02.3.10> 昨日柏スタジアムでレイソルと対戦したサンフレッチェは、藤本のゴールで追いついたものの後半突き放され、今季初の敗戦を喫しました。
 先週は怪我のため別メニューで調整していた藤本は元気に出場し、先発は現状でのベストメンバーで臨みました。
      下田

駒野  川島 ビロング 沢田(→トゥーリオ56分)

      森崎和
 梅田       森崎浩
      藤本

    大木  久保

SUB:尾崎、八田、ミロ、中山
 この試合、前半は概ね柏のペース。両サイドの突破こそ封じることが出来たものの中央から崩されることが多く、韓国代表ツートップを抑えきることが出来ません。逆に攻撃は中盤でつなぐことが出来ずDFラインからのロングボールが多く、これを久保、大木がキープできずにリズムが作れません。特に森崎兄弟がボールに関わることが少なく、中盤は藤本一人が奮闘するという状況。またサイドからの攻撃は駒野は積極的に上がるものの沢田はほとんど上がれず、なかなかシュートまで持ち込めません。そんな中、先制されたのは前半21分。右サイドからの大野の鋭く曲がり落ちるCKにニアサイドでサンパイオが合わせ、頭でわずかに軌道を変えられたボールがネットを揺らしました。その後も29分にはビロングのクリアミスを拾った黄善洪が強烈なシュートし、更にこの跳ね返りを今度は柳想鐡がシュート。しかしこの二つは共にバーに救われ、柏に行っていた流れを何とか食い止めます。そして同点に追いついたのは36分。まずビロングが中央をドリブルで持ち上がってスルーパスを出そうとしますが、萩村に止められます。が、そのトラップ際を狙っていたのが藤本!左から猛スピードで飛び込んでこのボールをさらうと、単独でペナルティエリアに持ち込みます。セーブを狙って身体を投げ出そうとする南。更にDF3人が必死で身体を寄せようとします。この絶体絶命の状況で、藤本の選択はループシュートを放つことでした。右足甲で持ち上げるように高く上がったボールは絶妙な軌道を描いてゴールに飛び込み、昨年に引き続いて柏サポーターの前での阿波踊りの披露となりました。
 同点でハーフタイムを迎える事が出来たサンフレッチェの選手は、後半息を吹き返します。前線での軽快なダイレクトのパス回しが蘇り、サイド攻撃も敵陣深く入り込めるようになります。後半6分には久保、8分には久保からのパスを大木がシュート。更に森崎浩の突破、久保のシュート、そして駒野の強烈なミドルシュートなど何度も柏のゴールを脅かします。沢田(どこかを痛めたらしい)に替わったトゥーリオも守備の安定に貢献し、中盤を支配して攻めに出ます。が、そこは経験豊富な柏の選手達で、守りを固めて我慢して、逆襲の機会を窺います。後半30分ごろには両チームの選手にやや疲れが出てきて柏のチャンスも多くなり、何度か黄や柳のシュートを浴びます。そんな中、ついに2点目が入ったのは後半37分でした。相手左サイド、これまでずっと抑えていた平山がクリアボールを拾い、黄とのワンツーできれいに抜け出されてしまいます。引きつけられる川島とビロング。しかし平山はそこで右サイドに低いパスを流します。そしてここに飛び込んできたのが渡辺光輝。ビロングが素早く身体を反転させて投げ出そうとするのも及ばず、強烈なシュートがゴールネットに突き刺さってしまいました。
 その後サンフレッチェは同点を狙って最後の攻めに出ます。後半43分には梅田がワントラップで身体を入れ替えるようにして薩川をかわして右サイドを突破。彼本来のポテンシャルを垣間見せる見事なプレーからチャンスを作りますが、これも前線の選手とわずかに合わずに最後はトゥーリオのシュートがバーの遥かに上を越えて行きます。そして結局柏のDFを崩すことが出来ずに、そのまま終了のホイッスルを聞きました。
 この試合、うまく行かなかったポイントを挙げるとすればいろいろあると思います。前半は森崎兄弟がボールに関わることが出来ず、久保がボールを失うことが多くパスをつなぐサッカーが出来ませんでした。また守備面ではビロングの軽率な飛び込みやゴール前での危険なプレーが目立ち、DFラインの組織的な動きもまだまだという印象でした。柏と前節の札幌とのプレッシャーの速さの差は明らかで、ボールを受けてからの一瞬の判断の遅れから詰められてミスをするシーンが目立ちました。サンフレッチェの骨格は、言うまでもなく下田、ビロング、森崎和、藤本、久保とつながるセンターラインですが、そこの出来次第でチームのレベルが上がりもすれば下がりもするということではないか、と思いました。しかし、だからといって内容的に悪かったか、と言えばそうとも言えないと思います。相手が良いサッカーをしてくること、こちらが思い通りに出来ないこと、そして試合のペースを握られてしまうことはサッカーでは良くあることで、特にチーム間のレベル差がほとんどないJリーグではむしろ90分を通じて圧倒することの方が稀です。問題はそんな時にどのように我慢するか、そして自分のペースを作って行くかと言うことです。そう言う意味ではこのゲームは、前半の悪い流れを1失点で我慢し相手のミスを突いて同点に追いつき、後半に繋げる事が出来た点で評価できると思います。そしてその要因は、ボールホルダーに対してしっかり身体を寄せる、相手に走り負けないなど基本的な姿勢の点で手抜きが無かったからだと思います。この敗戦は敗戦として、学ばなければならない点はたくさんある。それは確かだと思います。しかしそれは今後修正して行けば良いことです。柏戦はこれで5連敗となってしまいましたが、次は絶対に勝つ。そう言う気持ちで、次に繋げて欲しいと思います。
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