6/5〜6/11のSANFRECCE Diary


<05.6.11> 「ホットニュース」によると、トゥーロンから帰ったばかりの茂木が遠征メンバー入り。またW杯予選から戻った李も東京で合流するとのことで、コンディションを見て起用を決めることになりそうです。2試合連続で出場して結果を出した桑田について小野監督は「いいプレイの後、鼻が高くなり、サッカーをなめるような感じが出てきたら、一度下に落とさないといけないと思っていた」と心配していたそうですが、今週の練習では相変わらずハードワークを見せていたとのこと。更にサテライトでは結果を出しているジョルジーニョも遠征メンバー入りしていて、今日のゲームは彼らの激しいアピールの場となりそうです。
 今日の試合会場は等々力陸上競技場で、午後7時キックオフ。今日の関東地方は台風と梅雨前線の影響で、曇り時々雨の予報となっていますので雨具の用意をお忘れなく。テレビはフジテレビ739(スカパーch739)で生中継の予定となっています。私も久々にブログで速報しますので、現地に行けない&テレビを見れない方は、そちらで経過をチェックしてください。
<05.6.11> 日本時間の今朝早くに行われたワールドユースのオランダ戦は1-2で敗れ、黒星スタートとなりました。
 U-20日本代表のメンバーは、GK:西川、DF:水本、小林、増嶋、柳楽、MF:中村、兵藤、苔口(→カレン41分)、本田(→水野63分)、家長(→森本77分)、FW:平山。前半は完全なオランダペース。足の長い速いパスとドリブル突破で日本のディフェンスを翻弄します。中でも厄介だったのが左サイドアタッカーのオブス・アベイエ。強いフィジカルとスピードを生かしたドリブル突破は1人ではもちろん2人がかり、3人がかりでも止めることができず、何度も右からの突破を許します。そして前半7分、オブス・アベイエが突っかけて出したパスをバベルがヒールで落とし、これをイブラヒム・アフェライにあっさりと叩き込まれてしまいました。更に17分、自陣の深い位置でボールを奪ったオブス・アベイエが3人を振り切って突破。カバーに入った柳楽も何もできずにペナルティエリアに侵入を許し、低いクロスをバベルに合わせられ2点目を失いました。日本はその直後に家長が惜しいシュートを放ちましたが、チャンスらしいチャンスはそれぐらい。ボールを支配され、対応に追われるばかりの45分間でした。
 後半、大熊監督は苔口に代えてカレンを投入し、ツートップにして反撃を試みます。前半はオランダの速さと強さに翻弄された感がありましたが、後半は慣れたのか落ち着いて対応できるようになり、また自分たちでボールを繋ぐことができるようになります。それでも何度か決定的なシュートを打たれましたが、そこは西川がファインセーブを連発して追加点を許しません。そして後半23分、ゴール前30m付近からのFKを蹴るのは交代出場したばかりの水野。鋭く曲がり落ちるボールが平山の頭にドンピシャで合い、ようやく1点を返す事ができました。
 これでようやく勇気を持って戦えるようになった日本は、同点を狙って激しく攻めます。31分にはゴール前でのパス交換から家長がシュートを放ちましたがGKがファインセーブ。終了間際にもカレンが、森本が決定的なシュートを放ちましたが、いずれもゴールネットを揺らすことができません。日本は最後に見せ場を作ったものの追いつくことはかなわず、そのまま敗れました。
 相手は優勝候補のオランダということで、大熊監督のゲームプランは「前半はしっかり守って後半勝負」と言うことだったのだろうと思います。相手の3トップには4人のディフェンダーで対応し、攻撃は平山のポストからこぼれを拾って速く行く、と言うイメージだったのだろうと思います。しかし、その結果は引きすぎてかえって守れない、と言う構図。中盤にスペースを与えて相手の思うとおりのサッカーをさせてしまいました。地元開幕戦で緊張しているはずのチームの、その隙を突くことができなかったのは戦略ミスだった、と言わざるをえないと思います。ただそんな流れを押しとどめて、後半は互角の勝負に持ち込むことができたのは価値がある。前半の厳しい戦いを耐え忍んで、自分たちのサッカーを思い出すことができたわけで、負けたとは言えそれなりの自信にはなったのではないでしょうか。「世界」は厳しいのは確かですが、しかし自分たちの力を発揮すれば通用する。それが分かっただけでも、収穫があったと言ってよいのではないでしょうか。この大会は2位までだけでなく、3位の6チーム中4チームがトーナメントに進出できます。従って本当の勝負はベナン戦とオーストラリア戦。この日の戦いの教訓を生かして、次は勝ちに行って欲しい、と思います。
<05.6.10> 明日はナビスコカップのグループリーグ最終戦。等々力で川崎フロンターレとの対戦となります。
 今年ここまで川崎Fとの対戦は2回。どちらもホームでの対戦でした。最初はJリーグ第7節で、前半11分に森崎和のロングパスを受けたガウボンがペナルティエリア内で倒されPKをゲット。それをガウボンが自ら決めて先制しました。後半14分に中村のスルーパスをDFラインのど真ん中に通されて黒津に決められ追いつかれましたが、その直後に駒野のクロスを茂木がボレーで叩き込んですぐに勝ち越し。その後の川崎Fの怒涛の攻めをはね返して3連勝となる勝利を収めました。ただ、内容的に良かったのは前半だけで、運動量が落ちた後半は川崎に攻め込まれ、耐える時間が長いゲームでした。
 次の対戦は5/21のナビスコ杯第3節。怪我で駒野を、出場停止で茂原を欠く布陣で森脇を初めて先発で起用しましたが、右サイドのコンビネーションの悪さを突かれて次々と攻められました。前半の失点を1に抑え後半早々に追いついたものの、その直後に失点するとそのまま無抵抗に終わり結局は1-4の完敗。リーグ戦2位の力を期待したホームの観客に、失望だけを与える結果に終わりました。結果は1勝1敗ですが、相性の悪かった2002年のイメージを拭うまでには至っていないと言って良さそうです。
 その後のナビスコ杯の川崎Fの対戦成績は次の通り。
4A ●2-3 G大阪 【川】黒津、中村、【G】アラウージョ、フェルナンジーニョ、前田
5H △1-1 東京V 【川】黒津、【V】山田
 勝ち点6は現在B組2位。他の組の2位は全て勝ち点7なので、勝たなければトーナメント進出はできないと言う状況です。長橋が出場停止でトゥーロン国際に出場していた谷口の出場も微妙ですが、勝ちを狙って積極的に来るのは間違いないでしょう。
 一方のサンフレッチェは、前節途中退場したガウボンが骨折のためしばらく出場できません。川崎F戦は茂原と駒野、東京V戦はジニーニョ、G大阪戦はベットと大木と主力がいない状況で戦わざるをえませんでしたが、明日のゲームのポイントは「ガウボン不在」の1点に絞られます。ガウボンは7月のリーグ再開後もしばらくは出場できそうにないだけに、明日をどう乗り切るか、が今後を占うことにもなりそうです。と言うことで予想メンバーは次の通り。
       下田

   ジニーニョ  小村
駒野            服部
       森崎和
  森崎浩       茂原
       桑田

    佐藤寿  ベット

SUB:上野、吉田、高萩、大木、盛田
 tss携帯サイトの情報によると、今週の練習では盛田とベットをFWで起用していたそうですが、圧倒的に機能していたのがベットの方だったとのこと。前線でキープして佐藤寿や森崎兄弟の飛び出しを引き出し、できたスペースを今度はベットが使って前線に飛び出しゴールを決めるなど、流動的で良いサッカーができていたそうです。ナビスコ杯は敗退が決まってしまいましたが、リーグ戦を考えれば非常に大事な試合。今季関東で負けなしの流れを失わないよう、高いモティベーションで戦って欲しいと思います。
<05.6.9> 昨日行われたW杯予選に広島から唯一出場したのが李漢宰。北朝鮮代表の中盤の底に位置して、フル出場しました。怪我から復帰して2試合目、しかも5日前に90分戦ったばかりということもあってか、前半は持ち味である運動量を見せることもなく消えていました。むしろ目立ったのは福西を止めようとしてファウルしたり、何でもないパスをトラップミスしたりと言うシーンばかり。これは後半から代えられても不思議ではないな、と思って見ていました。しかし後半、日本が前への気持ちを出してスピードアップしたのに呼応するかのように、李のプレーの質も上がったように思います。ミドルパスから決定機を導き、セットプレーのキッカーとして質の高いボールを蹴り、中盤で走り回ってチームを鼓舞しました。そして最大の見せ場だったのは、終了間際に9番が一発退場になったシーン。憤まんがおさまらない9番を必死で抱きかかえるようにしてピッチ外まで導き、チームを落ち着かせようとしていました。在日朝鮮人の「代表」として色々なものを背負ってW杯予選に臨んだ李漢宰は、おそらく様々な辛い思いもしてきたはず。特にこの6月ラウンドは怪我から復帰したばかりだった上に安英学が出場できず、その重荷はそれまで以上のものだったに違いありません。にも関わらず劣勢の試合の中でも必死に戦い、チームをまとめようとする姿は、広島でプレーするのとはまた違う存在感を見せていたと思います。この半年間様々な経験をして、選手として、また人間として大きく成長できたはず。今度はその成長した姿を、サンフレッチェで見せて欲しいと思います。
<05.6.8> 1ヶ月ほど前に報知新聞の報道があってから音沙汰の無かったフィオレンティーナとの親善試合ですが、今日の中国新聞によると3日にフィオの関係者が広島入りし、試合会場やホテルの下見をしたそうです。最終節でセリエA残留を果たしたフィオレンティーナには中田英寿が所属していますが、来季もチームに残留するかどうか今のところ不明。ただ、フィオの日本ツアー(5日間で3試合の強行日程らしい)には中田が帯同して試合にも出場することが義務づけられている、と言うことらしく、98年4月のJリーグ広島×平塚戦以来7年ぶりに広島でプレーする、と言うことになります。試合が予定されている7/30はリーグ戦が中断されたばかりですが、3週間で6試合の強行日程の後、と言うことでコンディションが良いかどうかは微妙なところ。お互いに疲れた身体に鞭打ちながら?の「ヴィオラ・ダービー」になりそうです。
<05.6.7> 残念ながらテレビ放送は見逃したのですが、北朝鮮代表に招集されている李漢宰は金曜日のイラン戦にもフル出場し、中盤のダイナモとして、あるいはフリーキッカーとして奮闘していたようです。北朝鮮が守り重視だったことや李にとっても4か月ぶりの実戦と言うこともあって、出来は今一つだったとのことですが、惜しいミドルシュートや決定的なパスを出すなど自分の特徴は出していたようです。試合後のインタビューでは「自分たちのサッカーをすれば勝てる。W杯に行く可能性がある限り頑張る」と語っていて、最後まで諦めずに戦おうと言う気持ちを見せています。ここまで勝ち点0の北朝鮮ですが、残り2試合を1勝1分け以上ならプレーオフ進出の可能性が出てきます。膝の状態が気になるところではありますが、悔いの残らないように全力を尽くしてきて欲しい、と思います。
<05.6.6> 昨日行われたサテライト大分トリニータ戦は、0-0の引き分けに終わりました。サンフレッチェのメンバーは、GK:上野、DF:槙野、池田、吉田、西河、MF:森脇、高萩、木村、柏木、FW:田中、ジョルジーニョ。内容については不明です。
<05.6.6> 昨日行われたトゥーロン国際大会の第3戦南アフリカ戦は、後半ロスタイムにゴールを決められ0-1で敗れました。この日の日本のメンバーは、GK:木村、DF:酒本(→寺田66分)、青木、千葉、倉本、MF:工藤、高橋、谷口、高木(→藤本60分)、FW:矢野、北野(→茂木49分)でした。
<05.6.5> 昨日ホームで行われたナビスコ杯予選リーグ第5節G大阪戦は、2-1でナビスコ杯初勝利を挙げました。
 ジニーニョが出場停止から復帰したもののベット、大木がベンチ入りもせず、桑田が2試合連続で先発して次の布陣で戦いました。
       下田

   ジニーニョ  小村
駒野            服部
       森崎和
  森崎浩(→木村74分)茂原
       桑田

    佐藤寿 ガウボン(→盛田35分)
    (→柏木68分)

SUB:上野、吉田
 対するガンバのメンバーは、GK:松代、DF:山口、シジクレイ、實好、MF:渡辺(→岡本73分)、橋本、二川、児玉(→前田45分)、アラウージョ、FW:吉原、フェルナンジーニョ(→松波64分)。いきなり先制点を奪ったのはガンバで、前半3分、吉原のクロスに渡辺が中央で頭で合わせてあっさりとゴールを決めました。その後もサンフはやや混乱する場面があったそうですが、しかしガンバも気が緩んだのか厳しさに欠ける戦いで、サンフが徐々にペースを取り戻します。そして11分、ジニーニョがボールを奪ったところからカウンターを繰り出して、森崎浩から服部へ。そして中央でボールを受けた桑田がペナルティエリア外から思い切って左足を振ると、低い弾道のボールは右ポストに当たってゴールに飛び込みました。プロ入り初ゴールを決めた桑田はこれで緊張がほぐれたのか、その後は中盤を縦横に走ってリズムを作ったとのこと。森崎兄弟や茂原との連動も良く、サンフがセカンドボールを拾ってゲームの流れを作りました。前半35分にはシジクレイと激突したガウボンが痛んで盛田に交代しましたが、前半はそのままの流れで折り返しました。
 後半、流れを変えようという西野監督はこのところの切り札となっている前田を投入し、攻めを活性化させようとします。しかしゲームを支配したのは相変わらず広島。G大阪の攻撃をしっかりと受け止めて、カウンターからチャンスを作ります。そして後半10分、ジニーニョのクリアボールの処理をシジクレイがミス。ここのプレッシャーをかけていた佐藤寿が奪うとそのまま独走してゴールを決め、サンフがリードを奪いました。
 その後、球離れの悪かったフェルナンジーニョに代えて松波を入れ、サイドからのクロスで崩そうとするガンバ。逆に広島は、柏木、木村と今季初出場の若手を投入します。終盤には力攻めに攻めるG大阪に対して広島が必死ではね返す、と言う構図で後半だけで18本のシュートを許しましたが、しかしジニーニョ、小村、下田を中心とする守備が崩れることはなく、最後まで守り切って今季初の逆転勝ちを収めました。
 この日、もう一方の東京Vと川崎Fのゲームは1-1の引き分けに終わり、両チームとも勝ち点6でグループ1位の可能性がなくなりG大阪のトーナメント進出が決まりました。一方サンフは2位の可能性を残していますが、他のグループとの関係から「成績上位の2チーム」に入る可能性がなくなり予選リーグでの敗退が決まりました。
<05.6.5> オフィシャルホームページによると、ガンバ戦で負傷退場したガウボンは「右腓骨遠位端骨折」(足首のことらしい)、及び「前距腓靭帯損傷」で全治6週間と診断されました。これで次節川崎F戦はもちろん、7月のリーグ戦も数試合は出場できそうにありません。
<05.6.5> トゥーロン国際トーナメントのグループリーグの第2戦、フランスと対戦した日本は藤本のPKで先制したものの後半逆転され、1-2で敗れました。この日の日本はメキシコ戦と大きくメンバーを入れ替え、GK:徳重、DF:前田、大井、千葉、MF:藤本、辻尾、六車、工藤、寺田(→北野56分)、FW:茂木(→谷口75分)、三木(→矢野63分)。強豪に対して善戦したものの、怪我人が出たため耐えきれなかったとのこと。結果は残念だったものの、良い経験を積んでいるのは間違いないようです。
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