6/4〜6/10のSANFRECCE Diary


<06.6.10> サンフレッチェは昨日、トップチームのコーチにランコ・ポポヴィッチ氏が就任すると発表しました。ポポヴィッチ氏は1967年生まれの38歳で、ユーゴスラビア2部リーグで選手としてのキャリアをスタートさせ、2001年にシュトルム・グラーツで引退。その後オーストリア4部リーグのパクヘリフで監督を務め優勝に導いた後、ペトロヴィッチ監督の元でコーチを務めました。国籍はペトロヴィッチ監督同様オーストリアですが、オーストラリア代表のトニー・ポポヴィッチがクロアチア移民だったことを考えれば、彼も旧ユーゴからの移民である可能性が高いような気がします。オシム監督やボラ・ミルチノビッチに代表されるように、旧ユーゴスラビアからは優秀な指導者が大勢出ています。初めて日本に来るペトロヴィッチ氏とポポヴィッチ氏が広島で成功する事を、心から願って止みません。
<06.6.9> 昨日から今日の中国新聞に、新監督選びの紆余曲折ペトロヴィッチ氏の紹介、そして就任のきっかけなどについて掲載されています。ペトロヴィッチ氏はオーストリアのSKシュトルム・グラーツのオシム監督の元でアシスタントコーチを務め、その後この春まで監督として指揮を執っていました。その後はオーストリア2部のクラブの監督に就任しましたが、成績が上がらなかったにも関わらずサポーターの評判は良かったようで、退任に際して反対運動が起きた、と言う噂もあるようです。広島と繋がったきっかけは今年の2月だそうで、千葉がトルコでキャンプした時のこと。この時、シュトルム・グラーツは千葉と練習試合を行っていますが、5-0で千葉を圧倒しています。この時、織田強化部長にオシム監督がペトロヴィッチ氏を紹介したらしいので、強化部がこの監督のチームを見ている事は確かなようです。
 サンフレッチェとしては当初チームを立て直せる人材を探していて、5月にはハシェックと契約寸前まで行っていましたが、しかし家庭の事情(17歳の息子の事で妻が心配したらしい)でキャンセルされたそうです。その後トニーニョ・セレーゾと交渉したもの年俸の問題で話がまとまらず、予算の問題もあって方向転換。若手育成に定評のあるペトロヴィッチ氏に決定したのだそうです。Jリーグでのプレーも指導の経験もない事など未知数の部分が多く、降格圏内ぎりぎりのチームとしてはこの選定は大きな賭けだと思います。とは言え決まったからには任せるしかない。今はペトロヴィッチ氏が「当たり」であることを祈るだけです。
<06.6.8> 共同通信によると、サンフレッチェは昨日、元ユーゴスラビア代表で5月までオーストリアのシュトルム・グラーツの監督だったミハイロ・ペトロビッチ氏が新監督に就任する、と発表したそうです。ペトロビッチ氏は48歳で、千葉のオシム監督の元でコーチを務めていた事があるとのことですが、詳細は不明。いつから指揮を執るかについても現在調整中だとのことです。
 小野監督の辞任から新監督の決定まで2ヶ月近くかかってしまいましたが、これはどうやら最初の候補者に土壇場で逃げられたことが原因だった模様。5月半ばには契約寸前まで行っていたらしいのですが、相手の家庭の事情で断られてしまったのだそうです。そこで慌てて次の候補者(トニーニョ・セレーゾ?)に当たったものの、こちらの足下を見られたのか交渉がなかなかまとまらず、ここまでずれ込んでしまったのとのこと。監督人事の難しさを痛感したこの2ヶ月だった、と言えるのではないでしょうか。ペトロビッチ氏がどんな監督なのか分からないのですが、ここまで苦労したからには何としてでも成功して欲しいもの。苦労した甲斐があった、と言えるような人だと良いのですが。
<06.6.7> 中国新聞によると、サンフレッチェは昨日から主力が揃っての全体練習を再開しました。オフ明けと言うことで午前中はランニング中心のメニューで、午後からパスを中心とした練習を合わせて3時間行ったとのこと。選手は「新監督が決定していないので、どんな戦術になるか不安はある」(下田)と語っていたそうですが、どんな監督になろうとも基本は強いフィジカル。まずはしっかりと鍛えて、夏場の厳しい戦いに備えて欲しい、と思います。
<06.6.6> 先日「JOMO オールスターサッカー」の最後の中間発表が行われました。それによるとJ-WESTのFW部門のトップは相変わらず佐藤寿人。2位の玉田に5万票以上の差をつけてトップを走っています。また広島のFWで2番目に投票数が多いのは上野で、30,977票で15位となっています。GK部門でも木寺が24,127票で8位に入っていることを考えると、おそらくその多くが新潟のサポーターからの票なのではないでしょうか?因みにGK部門で下田は6位。DFでは駒野の9位が最高で、MFは森崎浩の13位が一番上の順位となっています。駒野はDF部門3位の青山(清水)、4位の根本(大分)とは5万票もの差が付いていますが、このところの日本代表での活躍で全国的に取り上げられることが増えているので、ひょっとするとひょっとするかもしれません。オールスターのハガキでの投票は今週木曜が締切ですが、インターネット・携帯(iモード, EZweb, Vodafone live!でスポーツ→サッカー→J'sゴールから)での投票は6/19までとなっていますので、お早めにどうぞ。
<06.6.5> 日本代表は昨日デュッセルドルフでマルタ代表と親善試合を行ない、1-0で勝ちました。
 ドイツ戦のツートップはそれぞれ怪我のため大事を取り、ジーコ監督は次のメンバーを組んできました。GK:川口、DF:宮本、坪井(→小野46分)、中澤、MF:駒野、三都主(→中田浩59分)、中田英、中村、福西(→稲本69分)、FW:大黒(→巻69分)、玉田(→小笠原61分)。立ち上がりから圧倒的にボールを支配した日本代表が先制点を挙げたのは前半2分。三都主がドリブル突破からDF2人を抜いてクロス。これに玉田が左足で合わせました。その後も何度もビッグチャンスを作る日本代表。しかしシュートミスやマルタDFの身体を張った守備、そしてGKのスーパーセーブ連発もあってなかなかゴールを割れません。後半には4バックにして前線の選手を増やし、次々と選手を入れ替えて打開を図りますが、逆に連係が悪くなって雑になり、相手にボールを奪われてカウンターやセットプレーで自陣を脅かされる、と言うシーンが増えます。結局そのまま88分間マルタのゴールネットが揺れることはなく、W杯前最後の実戦は「辛勝」とも言える結果に終わりました。
 代表では久々に先発フル出場した駒野ですが、プレーは非常に良かったと思います。前半は右のWBだと言うこともあって基本ポジションを高く張り、右サイドを何度も破ってチャンスを作りました。また守備でも危険な場所を敏感に嗅ぎ分け、良いポジショニングと粘り強さで相手の左サイドに仕事をさせませんでした。ドイツ戦では冷静なショートパスが高原のゴールに繋がりましたが、この日はタイミングで相手を抜いてゴール前に高速クロスを入れる、と言う駒野らしいシーンを何度も作ることが出来ていましたし、また後半42分のシーンのように、正確なロングクロスをフリーの味方に通す場面を作ることもできました。前半28分のシュートを浮かしてしまったのは残念でしたが、それ以外は合格点を与えることの出来る出来だったと言えるのではないでしょうか。本大会で出場できるかどうかは加地の回復次第、と言う状況に変わりは無いものの、「代役」以上のことができる選手であることを再び示すことができた、と言って良いでしょう。オーストラリア戦まで残り6日間。ここでしっかり準備して、出番に備えて欲しいと思います。
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