7/8〜7/14のSANFRECCE Diary


<07.7.14> 明日はナビスコ杯準々決勝鹿島戦の2nd legが行われます。
 もともと代表招集がほとんどなく1st legをほぼベストメンバーで戦った鹿島でしたが、柳沢とファボンが戦列に復帰。またセリエAメッシーナに所属していた小笠原も戻ってきて、明日の試合から出場可能です。メンバーの力の総和だけ考えれば、先週以上のチームになっている、と思って良いのではないでしょうか。6月のリーグ戦ではホームで広島を5-1で粉砕していることも考えると、点を取って勝つと言うイメージを膨らませているに違いありません。
 一方のサンフレッチェですが、U-20W杯に出ていた柏木、槙野、平繁は昨日帰国したそうで、コンディション次第では明日の出場もありそうです。ただ試合や移動の疲れなどを考えると、先発からではなくスーパーサブとして起用する可能性が高いのではないでしょうか。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
李               服部
        森崎浩
    桑田      高柳

       ウェズレイ

SUB:木寺、槙野、遊佐、高萩、柏木、平繁、田村
 1st legを1-0で勝っているサンフレッチェは、2nd legで勝つか引き分かれば文句なしで勝ち抜きです。またアウェイゴール2倍ルールが適用されるので、1点差負けでもこちらが点を取っていれば準決勝進出が決まります。そして90分間で0-1の場合に限り前後半15分ずつの延長を行い、それでも決まらない場合はPK戦となります。状況に応じて点を取りに行くべきか、それとも守りを固めるべきか。局面局面での的確な判断ができれば、そして最後までチーム全体で戦う気持ちを失わなければ、この勝負を制することができるのではないでしょうか。
<07.7.13> 日本時間の昨日行われたU-20W杯のトーナメント初戦のチェコ戦は、日本が2点を先制したものの後半2本のPKで追いつかれ、延長でも決着がつかず最後はPK戦で敗れました。
 日本の先発はスコットランド戦、コスタリカ戦と同じで、GK:林、DF:内田、槙野、福元、安田、MF:青山、田中(→藤田78分)、梅崎(→香川95分)、柏木、FW:河原(→青木70分)、森島。立ち上がり何度かチェコに決定的なシーンを作られたものの徐々にパスの速さと運動量で勝るようになり、ペースをつかみます。そして前半22分、左からの柏木のCKのボールを槙野が頭で押し込み、日本が先制点を奪いました。更に後半2分、梅崎が左サイドを突破して入れたクロスを河原がヒールで残したボールに田中が行こうとしたところを、DFが倒してしまいます。そこで得たPKを森島がしっかりと決めて、日本が2点目のリードを奪いました。その後メンバーを入れ替えながら何とか反撃を試みるチェコ。日本はロングボールをはね返しながら追加点のチャンスを狙います。しかし後半27分、ペナルティエリア内で相手選手を青木が倒しPKを与え、1点差に追いつかれます。更にその2分後、今度は福元がペナルティエリア内で足を掛けて再びPK。林の飛ぶ方向の読みは当たったもののボールは脇の下をすり抜け、同点に追いつかれてしまいました。後半40分の相手選手の退場により数的優位に立った日本が何度もチャンスを作ったものの決め切れず、勝負はPK戦にもつれ込みました。そしてPK戦は青木、槙野、柏木が決めたものの安田、森島が止められて、3-4で敗れました。
 結局はベスト16での敗退と言うことで前回と同じ成績に終わったわけですが、しかし1勝もできなかった前回の代表に対して今回は1つも負けなかったわけで、内容的には雲泥の差だったと言って良いでしょう。一人ひとりの技術の高さと運動量、そして人もボールも動くサッカーは「世界」に十分通用することを見せる事ができました。そしてそのベースになったのは、選手がJリーグの試合で成長したと言うことでした。選手が所属クラブで出場機会をつかみ、レギュラーを取ることこそが結局は「世界」に繋がる道だと言うことを、如実に示したと言えるのではないでしょうか。主審の微妙な判定で(とは言え誤審とは言えないと思いますが)敗退することになったのは非常に残念ですが、しかし残した結果は今後に繋がるもの。ぜひ今度はU-22代表に食い込んで、北京五輪出場を目指して欲しいと思います。
<07.7.12> プレスリリースによると、サンフレッチェは初心者対象の「おとなのサッカースクール」を2コース増設することになりました。このスクールは、「サッカーに興味がありながら、これまで実際にプレーする機会が無かった『大人』」に「プレーする楽しさ、仲間とコミュニケーションをとることの楽しさを体感して」もらうことが目的で、「今までサッカーは観戦専門だった方」「子供がサッカーをしている、またはしていた保護者の方でサッカーに興味を持ち始めた方」「運動不足解消のため何か始めたいと思われていた方」が対象。定員は15名で、原則として第2、第4水曜日の8時半〜10時に元宇品町の「フットサルドーム・ピヴォックス広島」で行います。会費は入会金10,000円、月会費3,500円、継続金10,000円。お申し込み方法など詳細はオフィシャルホームページをご覧ください。
 この「おとなのサッカースクール」ですが、私は非常に良い企画だと思います。と言うのも、私自身がサッカー観戦をきっかけとして実際にプレーするようになり、その楽しさ、奥深さが分かるようになった、と言う経験があるからです。私が子供の頃の1970年代は、日本のサッカーにとっては言わば暗黒時代。メキシコ五輪の栄光以降、人気も実力も急降下していた時代でした。従って私がサッカーをしたのも体育の授業だけ。テレビでプロの試合が放送されることも無かったため、サッカーの面白さすら知らずに育ちました。しかしその後メキシコW杯をきっかけにサッカーに目覚め、Jリーグの開幕で火がついてまずは観戦からサッカーにのめり込みました。つまり30代後半までは、まさに「サッカーに興味がありながら、これまで実際にプレーする機会が無かった『大人』」だったわけです。
 そんな中で東広島に住んでいた時、ある人からサッカーの試合に誘われました。2部ながら市リーグの公式戦で、人数が足りないから来て欲しい、と言われたのです。もちろんそこではほとんど何もできずに終わってしまったのですが、しかし実際にプレーすることの楽しさは思っていた以上のものでした。その後何度かプレーの機会を積み重ね、色々と練習をすることによって自分の上達も実感することができました。また自分でプレーすることによって、プロの試合を見る目も変わりました。もし今からでもちゃんとしたサッカーの指導を受ける事ができるならぜひ受けてみたい、とずっと前から思っていたのです。
 と言うことで、このスクールは私のような「大人」(と言うかおじさん)にとって、得るところの多いものになるに違いありません。場所と時間が許す方は、ぜひご参加下さい。
<07.7.11> 日本サッカー協会は一昨日、タイに遠征するU-15日本代表メンバーを発表し、サンフレッチェびんごジュニアユースのDF宗近慧選手が選ばれました。
<07.7.11> 日本サッカー協会は先日「第11回国際ユースサッカー大会 IN 新潟」に参加するU-17日本代表を発表し、サンフレッチェユースからは原裕太郎が選ばれました。
【GK】原(広島ユース)、大畑(磐田ユース)
【DF】砂川(宜野湾高)、鈴木(星稜高)、奥井(履正社高)、山崎(柏U-18)、
    杉本(磐田ユース)
【MF】八反田(鹿児島中央高)、益山(岐阜工高)、安田(三菱養和SC)、
    田中(G大阪ユース)、和田(ヴェルディユース)、山口(C大阪U-18)、
    米本(伊丹高)
【FW】河野(ヴェルディユース)、大塚(G大阪ユース)、比嘉(柏U-18)、
    富山(矢板中央高)
 その後河野、和田、益山がチーム事情により辞退し、DF畑尾(FC東京ユース)、MF井上(逗葉高)、FW大迫(城西高)が追加招集されています。先日U-17代表は韓国で「8か国トーナメント」を戦いましたが、その時のメンバーで今回も選ばれているのは、八反田、益山、富山だけ。来月行われるU-17W杯のメンバー入りを賭けた最後の大会となりそうです。
<07.7.10> 昨日ハノイで行われたアジアカップの初戦は、カタール相手に終始攻め立てたものの1点しか奪えず、逆にFKから同点に追いつかれ引き分けに終わりました。
 7日の公式練習で右足首を痛めた駒野はベンチにも入らず、代役には今野を起用して、GK:川口、DF:加地、阿部、中澤、今野、MF:鈴木、遠藤、中村憲(→橋本82分)、中村俊、山岸(→羽生74分)、FW:高原、と言うメンバーでした。試合は引いて守るカタールに対して圧倒的にボールを支配する日本、と言う構図。日本は蒸し暑いベトナムの気候を怖れたのか、運動量がなくなかなか崩すことが出来ません。前半のチャンスらしいチャンスは中村俊、山岸のシュートぐらいで、まったりとした展開のまま前半を折り返しました。
 後半は積極的に前に出てきたカタール。これにより中盤にスペースが出来て、日本もようやく「らしさ」を出せるようになります。後半6分と11分には素晴らしいパス交換からチャンスを作り、最後は山岸が決定的なシュートを打ちましたが決め切れません。そして16分、中村憲のスルーパスで左サイドを破った今野が右足アウトサイドで見事なクロス。これを高原が、逆を取られた体勢からボレーで叩き込みようやく日本が先制点を奪いました。
 これで落ち着いた日本はその後も圧倒的にボールを支配。何度も相手ゴールに迫りますがラストパスやシュートの精度が悪く追加点を奪えません。逆に後半43分、相手のロングボールに競り合った阿部が、ショルダーチャージをファウルと取られペナルティエリアすぐ外からのFKを与えます。そしてこれをウルグアイから帰化したセバスティアンに直接決められ、勝ち点2を失う結果となりました。
 報道によるとオシム監督はこの結果に激怒していたそうで、試合終了後の控室では「(あまりの激しさに)通訳が泣き出して半分も訳せなかった」(中村俊)ほどだった、とのこと。1点しか取れなかったことはともかく、カタールにとってはこれしかない、と言うパターンで失点したことは、確かに「アマチュアじゃないんだ」(オシム監督)と言われても仕方のない結果だったと思います。ただその一方で思うのは、やはりアジアの戦いの厳しさ。実力差があっても粘りに粘り、これしかないと言う場面に賭けるカタールのしたたかさや、曖昧な審判の判定基準、そして気候の厳しさなど、実力があるだけでは勝ち抜けないと言うことがはっきり分かった試合だった、と言えるのではないでしょうか。残るグループリーグの相手は、もう一つの中東の雄・UAEと地元ベトナム。オシム監督の言うように、「今日勝つよりも引き分けたことが次につながるかもしれない。今日のことよりも次のことを考えなければならない」のです。
<07.7.10> 土曜日に行われたプリンスリーグ2nd round上位リーグ第2節でサンフレッチェユースは広島皆実を3-2で下し、高円宮杯の出場権を獲得しました。仔熊倶楽部によるとこの日のメンバーは、GK:原、DF:山根、佐伯、佐藤、大西、MF:岡本、内田、横竹、FW:不老、中野、大崎。早い時間帯に先制されたものの横竹がPKを決めて追いつき、後半横竹、中野のゴールで突き放しました。そして終盤に1点を返されたものの逃げ切った、と言う試合だったようです。
 なお、上位リーグのもう一つの試合は作陽が高川学園を3-1で下してこちらも2連勝。サンフレッチェユースとともに勝ち点6となり、2位以上が決まりました。従ってこの2チームが3チームに与えられる高円宮杯の出場権を獲得したことになります。
<07.7.9> 昨日ビッグアーチで行われたナビスコ杯準々決勝1st legの鹿島戦は、前半23分の服部のゴールを守り切り1-0で勝ちました。
 代表組5人を欠くサンフは、河野、中尾以外の全員をベンチ入りさせ次の布陣で戦いました。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
李(→遊佐72分)        服部
        森崎浩
    桑田      高柳(→高萩69分)
    (→田村76分)
       ウェズレイ

SUB:木寺、吉弘、入船、趙
 対する鹿島はほぼベストメンバーで、GK:曽ケ端、DF:新井場(→ダニーロ61分)、岩政、大岩、石神(→船山75分)、MF:青木、増田、本山(→佐々木79分)、野沢、FW:マルキーニョス、田代。立ち上がりは鹿島にボールを支配されましたが、中盤がしっかりと走って相手を追い込み徐々にペースを握り返します。6分には森崎浩のサイドチェンジで飛び出した李がクロスを入れ、最後はウェズレイがシュート。7分には桑田が単独突破からシュートしますが曽ケ端に止められます。また12分には高柳の素晴らしいサイドチェンジのパスで抜け出した李のクロスに、中盤から飛び出した桑田が右足で合わせましたが惜しくもバーに弾かれます。更に20分には森崎浩のクロスに桑田が頭で合わせましたがこれも枠外。チャンスを作り続けながらもなかなか点を奪えない展開でしたが、それを打開したのが前半23分でした。ウェズレイ?のスルーパスで抜け出した青山が右サイド深い位置からマイナスのボールを李へ。李は中を良く見てファーサイドを狙ってクロスを入れると、ここに長駆走り込んでいた服部がダイレクトで合わせ、見事な先制ゴールを決めました。
 これで目を覚ました鹿島がその後は攻勢をかけてきますが、これをサンフはがっちりと受け止めてチャンスを作らせず、セットプレー以外ではほとんど危険なシーンはなし。前半を通しても鹿島の決定的なチャンスは13分のマルキーニョスのシュートぐらいで、サンフの守備は崩れません。逆に25分の森崎浩のミドルシュートや33分の高柳のヘッド、43分の森崎浩のドリブル突破からのシュートなど何度も追加点のチャンスを作ります。前半は「メンバー落ち」を感じさせない素晴らしい戦いを見せたサンフが、1点リードで折り返しました。
 後半、ネジを巻き直した鹿島が攻め込んできて、いきなり新井場がバー直撃のシュートを放ちます。しかしサンフはしっかりとした守りで凌ぐと、3分の高柳のシュートや10分と12分のウェズレイのシュートなど数々の決定機を作ります。サイドが機能していない、と見たオリヴェイラ監督は新井場、石神を下げてダニーロと船山を投入しますが流れは変わらず。ボール支配は鹿島の方が高かったものの、18分の高柳のシュートなど決定的なチャンスは広島の方が多い展開が続きます。ペトロヴィッチ監督は24分過ぎから、疲れが見えてきた高柳、李に代えて高萩と遊佐を投入。更にその直後、足が攣って動けなくなった桑田に代えて田村を入れます。遊佐は主に守備で奮闘し、42分にはドリブルで仕掛けてペナルティエリア内で倒されましたが残念ながらファイルをもらえず。右サイドの高い位置にポジションを取った高萩は、43分に服部のクロスからフリーでシュートしましたが枠外に外れます。最後は鹿島の波状攻撃を受けましたが決定的なシーンはほとんど作らせず、最後は危なげなく逃げ切りました。
 失点がかさみ1勝も出来なかった6月ラウンド。しかもこの日は主力を5人も欠くと言うことで苦しい戦いが予想されましたが、しかしピッチ上で披露したのは見事なサッカーでした。ウェズレイをワントップ気味に残して相手DFラインを上がらせないようにし、桑田と高柳、森崎浩、青山の4人が時にはペナルティエリアのすぐ外まで戻って守備をし、チャンスの時には相手ゴール前まで走り込みました。また李、服部の両サイドはタイミングの良い攻め上がりでチャンスを広げました。得点シーンはまさに狙い通りで、青山のパスカットから始まって両サイドの素早い上がりが実を結んだもの。その他にも高柳が、森崎浩が何度も決定的なチャンスを作りました。また守備は高い位置から厳しく相手にアプローチし、相手にバイタルエリアでの支配権を渡すことはありませんでした。この日の勝利のパターンはやはりメンバー落ちでフルメンバーに勝ったアウェイのG大阪戦と同じでしたが、しかし内容的にはこの日の方が遥かに上。ピッチ上の11人が連動して戦った90分間は、ある意味今季最高と言って良いのではないでしょうか。試合後に戸田は「今日の試合を覚えておいて欲しい」と語っていますが、これはそれだけ良い仕事が出来た、と言うことなのでしょう。ペトロヴィッチ監督が進めるサッカーがどのようなもので、どのような形でやるべきなのか。高い位置からの守備と攻撃への切り替えの速さがいかに大切か、そしてそのサッカーを11人が連動してやることの重要性。それを再確認できたことが、ナビスコ杯勝ち抜きに向けて前進したこと以上にこの試合の重要な成果だった、と言って良いかも知れません。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<07.7.8> 携帯サイトと中国新聞によると、ウェズレイは尿管結石のため昨日は入院していたとのこと。ペトロヴィッチ監督は「90分間使いたい」と語っていますが、尿管結石は痛みが出ればサッカーどころではないだけに、最悪の事態も考えておいた方が良いかも知れません。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後6時キックオフ。午後2時から「フェイスペイント」、3時半から「ナビスコキッズイレブン・サンフレッチェ広島と一緒にファイナルを目指そう」が行われます。また選手サイン会は5時20分からで、3時半からメイン側広場で先着500名様に抽選券を配付します。更に「七夕プレゼント」として、浴衣または甚平を着てご来場の方の中から抽選でペア2組様を大型映像装置に映し出します。そして今日は7月8日と言うことで、森崎兄弟の7番、8番のタオルマフラーを本人から直接当選者にプレゼントし、記念撮影を行うそうです。サンフレッチェクラブ会員限定のプレゼントは、下田選手のプレミアム選手カードを3,000名様に。携帯サイト会員には、「おやすみサンチェ(抱き枕)」をプレゼントする企画もあります。心配された天気も回復傾向にあるようですし、ぜひ多くのサポーターでスタンドを埋めたい、と思います。
 テレビ放送ですが、スカパーch182で生放送があるほか、フジテレビ739で夜11時50分から録画放送があります。私は現地に行きますので今日は速報はできません。スタジアムに行けない&テレビを見れない方は、携帯サイトなどで経過をチェックして下さい。
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