5/29〜6/4のSANFRECCE Diary


<11.6.4> 明日はナビスコカップ1回戦の1st leg。サンフレッチェはホームに川崎フロンターレを迎えます。
 昨年のリーグ戦は5位に終わり、タイトル獲得どころかACL出場権も逃した川崎Fは、相馬新監督の元で今シーズンを迎えました。そして第2節に仙台に逆転負けを喫すると、その後もなかなか調子が上がらず10位前後をうろうろしていましたが、移籍で加入した山瀬、柴崎がフィットするにつれて勝負強さが出てきたと言う感じでここ3試合は負けなしで来ています。昨年までの川崎Fは前線の強烈な外国人選手の「個」の力で勝つ事の多いチームでしたが、今年はジュニーニョの怪我もあってメンバー表に並ぶ名前は日本人ばかり。今年はこれまでとはやや趣が違って、チーム全体でハードワークするチームに変貌しています。ここまでのリーグ戦の戦績は次の通り。
1H ○2-0 山形  【川】矢島、登里
7H ●1-2 仙台  【川】田中、【仙】太田、鎌田
8A ●0-2 名古屋 【名】玉田2
9H ○1-0 磐田  【川】小林
10A ●0-1 神戸  【神】朴
11H ○3-2 鹿島  【川】ジュニーニョ、山瀬、小林、【鹿】遠藤、カルロン
12A △3-3 C大阪 【川】山瀬、矢島、小林、【C】清武、ピンパォン、OG
13H ○2-1 G大阪 【川】中村2、アドリアーノ
 前節は激しい雨と風もあって落ち着かない展開となりましたが、中村憲剛選手のワールドクラスの2発で貴重な勝点3をゲットしています。明日は売り出し中の柴崎こそ不在ですが、その他はほぼベストメンバーで来るはず。上り調子、しかも対戦成績で圧倒されている相手と言うことで、明日は苦しい試合になるのは間違いない、と思われます。
 対するサンフレッチェですが、怪我で複数の主力を欠いている上に西川、李、森脇が代表招集で不在です。またミキッチが内転筋の痛みを訴えていたとのことなので大事を取る可能性が高く、明日はいつものメンバーから大幅に入れ替えて戦うことになりそうです。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
       中林

   横竹  森崎和  盛田

     中島 森崎浩

石川            服部

    山崎    高萩

       佐藤

SUB:原、丸谷、トミッチ、鮫島、清水、大崎、ムジリ
 明日は昨年国立競技場に忘れてきたものを取りに行く第一歩となる重要な試合ですが、しかし180分の戦いの前半戦だと言うことも忘れてはいけません。昨年もG大阪戦、清水戦と難しいホーム&アウェイの戦いを乗り越えてきただけに、是非ともその経験を生かしたいところ。失点しないように、と思うのも大事ですが、むしろ攻撃的に戦う中で結果的に引き分けでもOK、と言う感じで戦って欲しいと思います。
<11.6.2> キリンカップ初戦でペルーと対戦した日本代表はスコアレスドローに終わりました。日本代表のメンバーは、GK:川島、DF:伊野波(→森脇75分)、栗原、今野、安田(→興梠26分)、MF:遠藤、長谷部(→細貝90+1分)、西(→本田46分)、FW:岡崎、前田(→李67分)、関口(→長友67分)。ザッケローニ監督は合流したばかりの本田、長友らを温存し、西、安田ら新戦力を先発起用してスタートしました。私は海外出張中のため試合は見れていないのですが、主力を外した影響か攻守に連動した動きが見られなかった、とのこと。後半から本田を投入したことによりボールは収まるようになったものの流れは変わらず、逆に終盤にはペルーに猛攻を浴びるなど苦戦した様子です。また途中から出場した李と森脇はチャレンジする姿勢は見せたものの、印象に残るようなプレーを見せることはできなかったようです。
<11.6.1> Jリーグは昨日、鹿島戦で退場処分を受けた森脇選手に2試合の出場停止の処分を与える、と発表しました。処分の理由は「過剰な力を用いてスライディングタックルをしたことにより、『著しい反則行為』に相当する」とのことで、まずは1試合の出場停止。そして前回出場した横浜FM戦に続いての退場で、「今回が繰り返しにあたるため」もう1試合の出場停止となりました。これで代表選出のためもともと出場できなかったナビスコ杯川崎F戦だけでなく、第14節の新潟戦も出場停止となります。この日の森脇は後半26分のシュートブロックなど何度も決定的なピンチを防ぐ活躍を見せていましたが、最後はやはり判断ミスかあるいはプレーのぶれがあったのではないか、と思います。今回の一発退場は横浜FM戦に比べると厳し過ぎるのではないか、と言う気がしないでもないのですが、しかしファウルを取られないように、カードを出されないようにプレーするのも技術のうち。森脇がもっと大きく成長するための試練だと考えて、今後に生かして欲しいと思います。
<11.5.31> 昨日吉田サッカー公園で広島修道大と練習試合を行い、5-1で勝ちました。メンバーは、GK:中林、DF:西岡、丸谷、盛田、MF:大崎、トミッチ、鮫島、清水、山崎(→柳川46分)、高萩(→野津田46分)、FW:井波。得点は前半9分と15分に高萩、13分に井波、後半12分と16分に大崎。失点は後半27分でした。
<11.5.30> 台風の影響が残る中で行われた昨日の鹿島戦は、森崎浩の2ゴールで振り切って4位に浮上しました。
 前節出場停止だった李と森脇が復帰し森崎浩も戻ってきたものの、山岸はベンチにも入らず次のメンバーで戦いました。
       西川

   森脇  森崎和  横竹
   (退場90+4分)
     中島 森崎浩

ミキッチ          服部(→石川46分)

   ムジリ     李
   (→高萩75分)
       佐藤(→山崎75分)

SUB:中林、盛田、トミッチ、丸谷
 対する鹿島は、GK:曽ヶ端、DF:西、岩政、伊野波、アレックス、MF:青木、小笠原(→柴崎71分)、野沢、フェリペ・ガブリエル(→小谷野85分)、FW:大迫(→増田62分)、興梠、と言うメンバーでした。時折強く降る雨と方向の定まらない風、そして両チームの球際での厳しい寄せで序盤はなかなかシュートまで行けない時間帯が続きます。しかし前半8分、サンフレッチェは中距離パスをダイレクトで繋ぎ、ムジリからのパスを受けた森崎浩が前を向くと思い切って左足を振り抜きます。30mの距離から放たれたボールは風を切り裂くように飛ぶとネット右上に突き刺さり、広島に先制点をもたらしました。
 これで気持ちがダウンした鹿島。逆に広島は勢いが出て、その後も攻勢をかけます。11分にはムジリが素晴らしいステップでDFをかわしてシュートしたものの相手に当たり、直後のCKに寿人が頭で合わせたが枠外に外れます。そして16分にはミキッチが右サイドを突破してクロス。中央で受けた李がコースを狙って打ちましたがわずかに枠を外します。そしてその直後、鹿島が左サイドから攻めて深い位置からクロス。これをファーサイドでフリーになっていた興梠に決められ、同点に追いつかれてしまいました。
 これで勢いを取り戻した鹿島が、その後はペースを握ります。24分には小笠原にペナルティエリア内で前を向かれたものの森崎和がカットし、30分には素早いリスタートからフェリペ・ガブリエルが打ったものの枠外に外れて助かります。また42分にもフェリペ・ガブリエルのクロスがDFラインとGKの間に飛びましたが、興梠はわずかに届かず助かります。広島はミキッチが再三サイドを突破してクロスを入れるものの、なかなか追加点が奪えず。中でも31分にはミキッチのクロスを寿人が右足で打ったものの、強く当たらず曽ヶ端に押さえられます。45分には森崎浩がFKを直接狙ったものの枠を捉えることができず、同点でハーフタイムを迎えました。
 後半の頭から、服部に代えて石川を投入したペトロヴィッチ監督。そしてその石川が左サイドで躍動します。3分にはカウンターから石川が持ち上がり、寿人がシュートを狙ったものの相手に引っかかり、15分には右からのクロスを受けた石川が思い切って打ちましたが枠を外れます。また20分には石川が中央に切れ込んで李とのワンツーで抜け出しシュートしたものの、惜しくも曽ヶ端に弾かれます。疲れが出てきた大迫、小笠原に代えて増田、柴崎を投入し、運動量を上げて逆襲を狙う鹿島。26分にはFKのこぼれを増田に至近距離で打たれたものの森脇がブロックし、41分の興梠のミドルは森崎和が身体を投げ出して弾き、更に43分の興梠のシュートは西川が押さえます。そしてロスタイムに入った直後、右からのパスを受けた森崎浩が思い切って左足で狙うと見事にゴールネットに突き刺さり、ついに広島がリードを奪いました。そしてその後の鹿島の攻勢で森脇が退場になると言うハプニングはあったものの直後のFKも防いで、ビッグアーチは劇的な勝利に酔いました。
 試合全体を見るとどちらに転んでもおかしくない流れで、運にも助けられた試合だったと思います。鹿島は不調だとは言え選手個々の力もチーム全体の力も十分に高く、いくつかの決定的なシーンで運命の女神の気まぐれがあれば、負けていた可能性もありました。ただそれでも前半16分の決定機か、あるいは何度かあった後半の決定機で決めていればもっと楽に勝てる試合だった、との言えます。前半は広島が先制したことで鹿島の選手の心の中に「今日もダメか」と言う微妙な疑念が現れかけていたように見えたのですが、しかし興梠の同点弾で息を吹き返してしまいました。このシーン、こちらが決定機を逃した直後だったと言うこともあって、今一つ集中できていなかったように思います。中島がサイドに引っ張り出され、横竹がフェリペ・ガブリエルを見なければならなかった、と言うことはあったにしろ、一番怖い選手をフリーにしてしまったことは反省しなければならないでしょう。1つのプレーで試合の流れが変わってしまう、と言うことは良くあることなので、今後の教訓にして欲しいと思います。
 そんな中で流れを取り戻したのは、中3日だった鹿島の運動量が落ちたこととともに石川の貢献が大きかったと思います。ボールを持った時の速さと思い切りの良さは「エクスプレス」の異名に恥じないものでしたし、サイドを頻繁に上下する運動量の大きさもチームを助けました。今年は開幕から全試合にベンチ入りしながらなかなか出場機会が巡って来なかった石川でしたが、今季2試合目のチャンスでこれだけのプレーを見せることができたのことは、普段の練習の賜物なのでは無いでしょうか?サンフレッチェの両サイドはにはミキッチ、森脇、山岸、服部といるので最も層の厚いポジションの1つだと思うのですが、それでも腐らずに練習を続けてきた成果でしょう。この日レッドカードを受けた森脇は川崎F戦は間違いなく出場停止ですし、ミキッチも内転筋を痛めたと言う情報があるので、次は先発の可能性も高そう。ここで得た手応えを本物にするためには、彼にとっては次の試合が最も重要なものになるに違いありません。
 そして、この試合のヒーローと言えば何と言っても森崎浩司選手でした。元々シュートの巧さには定評があり、特にシュートのパンチ力はサンフレッチェのサポーターなら誰でも知っていることではあるのですが、しかしこのような美しいゴールは本当に久々に見たような気がします。骨折や靭帯損傷など度重なる怪我で何度も離脱しただけでなく、2008年以降は重度のオーバートレーニング症候群で死の一歩手前まで追いつめられた森崎浩司選手。一時的に輝きを取り戻したものの、昨年後半には再び悪化しその後も一進一退だったと言います。今年も厳しい状況からの出発だったとのことですが、それでもボランチとして出場し続けチームに貢献してきました。この鹿島戦の2発は、ここまで頑張ってきた彼と支えてきたチームメイト、そして復活を心待ちにしてきたサポーターへの「サッカーの女神」からのプレゼントだ、と言えるのではないでしょうか?

ブログ速報 前半 後半
日刊スポーツスコア速報
中国新聞記事
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<11.5.29> 携帯サイトによると、山岸は今日の出場は難しそうだということで、服部が今季初先発することになりそう。「傷を負ったライオン」鹿島アントラーズ相手にサイドで主導権を取れるかどうかが、今日のポイントになるかも知れません。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。試合前イベントとしては「サンフレッチェカップ」のU-9, 11, 12がいずれも午後2時から、4種による「フォリアチャレンジ」が5時15分ごろから、服部選手のJ1通算350試合出場記念セレモニーが選手入場後に行われます。メイン側おまつり広場では、「良和ハウスブース」「NIKEブース」「庄原市ブース」「熊本県PRブース」「toto & JAPAN PROJECTブース」がそれぞれ3時から予定されていますが、台風の影響により中止される可能性もあるとのことです。
 先着プレゼントは、「ウェルカムクッキー」を3,000名様に。また「火の国くまもと『ひごまる』セット」を2,000名様にプレゼントします。サンフレッチェクラブ会員向けのプレミアム選手カードは森脇選手。試合会場限定グルメは国産牛のスジ肉と白・黒2種類の玉コンニャクを煮込んだ「スジコン」を500円で限定320食提供予定です。なお台風の影響ですが、広島地方の雨のピークは昼までになりそうだ、とのことですので、キックオフの時間までには回復することを期待したいと思います。
 テレビ放送はNHK-BS1とスカパー!ch181(SD画質)、ch191(HD画質)、及びスカパー!e2のch801(SD画質)で生中継が予定されています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。
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