6/16〜6/22のSANFRECCE Diary


<13.6.22> 明日はナビスコカップの準々決勝。サンフレッチェはまたもや柏レイソルと戦います。
 今年はこれまで2度戦った柏ですが、ゼロックススーパーカップでは「アジア対策」のための3バックを採用して戦い、完成度の違いで広島が上回って勝利することができました。一方5/29に行われたJリーグ第9節ではACLとの連戦で疲れていたこともあって、広島と全く同じ布陣でこちらの良さを消しに来ました。広島はその「ミラーゲーム」に苦しみながらも試合を支配しチャンスも作りましたが、結局点が取れずにスコアレスドローに終わっています。柏は中断中に澤や橋本ら怪我人が戻ってきている上に、キム・チャンスも韓国代表から戻って合流しているとのこと。いつものように広島には前々日入りして備えているとのことなので、明日はこれまでの2試合とは別の姿を見せるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、日本代表の西川が不在なのでゴールマウスを守るのが増田か原か、が第一のポイント。また怪我で離脱していた選手もほとんどが戻ってきているので、その中から誰を明日のメンバーとしてセレクトするかもポイントとなります。と言うことでサンフレッチェのメンバーは全く読めないので、希望も込めて次のように予想します。
       増田

   塩谷  千葉  水本

     青山 森崎和

ミキッチ          パク

    石原    高萩

       佐藤

SUB:原、ファン、山岸、岡本、清水、井波、森崎浩
 これまでナビスコカップではあまり良い結果を残していないサンフレッチェですが、唯一タイトルに近づいたのは2010年。ACLに出場したためグループリーグ免除となって、準々決勝から戦って決勝の舞台に立ちました。あの時タイトルを手にする直前で逃した悔しさを晴らすには、もう一度決勝に行って勝つしかありません。その第一歩となる明日の試合はホームで戦うだけに、何としても勝利で終わりたいところ。策士・ネルシーニョ監督の広島対策を打ち破って、ホームのサポーターに歓喜をもたらして欲しいと思います。
<13.6.21> 一昨日(日本時間昨日朝)行われたコンフェデレーションズカップの第2戦で、日本代表はイタリア代表と打ち合いの末3-4で敗れ、グループリーグでの敗退が決まりました。日本代表のメンバーは、GK:川島、DF:内田(→酒井宏73分)、今野、吉田、長友、MF:遠藤、長谷部(→中村90+1分)、本田、FW:前田(→ハーフナー79分)、岡崎、香川。対するイタリアは、GK:ブッフォン、DF:バルザーリ、キエッリーニ、デ・シリオ、マッジョ(→アバーテ59分)、MF:アクイラーニ(→ジョビンコ30分)、デ・ロッシ、ジャッケリーニ(→マルキージオ68分)、モントリーボ、ピルロ、FW:バロテッリ、と言うメンバーでした。試合は立ち上がりから日本代表のペース。長短のパスを自在に繋ぎ、またセカンドボールも拾ってイタリアを押し込みます。そして前半21分、イタリアDFラインの緩慢なプレーを岡崎が突いてボールを奪うと、これをクリアしたブッフォンが岡崎を倒したとしてPKをゲットします。そしてスポットに立った本田がGKとの駆け引きを制して右側に蹴り込んで、日本が先制点を奪いました。
 その後も日本代表は攻撃の手を緩めず長谷部が、香川がゴールを狙います。そして33分、ショートコーナーからゴール前での混戦となり、岡崎と入れ替わるようにボールを受けた香川が反転してシュート。これが見事にゴールに突き刺さって日本のリードは2点になりました。
 ところがこのまま終わらせてくれないところがさすがイタリア代表。前半41分にCKからデ・ロッシに1点返されると、後半5分に吉田のクリアミスからジャッケリーニのクロスを内田が痛恨のオウンゴール。更にその2分後には長谷部が不可抗力とも言えるプレーでハンドを取られ、与えたPKをバロテッリに決められてあっという間に逆転されてしまいました。
 その後はやや気落ちが見えた日本代表でしたが、しかしすぐに気を取り直すと再びボールを繋いで圧倒的に攻めます。そして後半24分、遠藤のFKを岡崎がニアで逸らせてブッフォンの壁を打ち破り、再びタイスコアに並びました。
 その後も日本代表は攻め続け、後半26分には本田が右足でシュートしたもののブッフォンがセーブ。32分には長谷部が打ちましたが上に外れます。更に後半37分には岡崎のシュートがポストに弾かれ、跳ね返りに香川が頭で合わせましたがこれもバーに阻まれます。逆に後半41分、デ・ロッシのスルーパスをマルキージオが折り返してジョビンコに押し込まれて勝ち越しを許すと、43分の吉田のゴールをオフサイドで取り消される不運もあってそのまま終了のホイッスルとなりました。
 わくわくし、ドキドキし、がっかりと悔しさが残ったと言うことで、このところの代表戦ではあまり見られなかった「サッカーの素晴らしさ」を堪能させてもらいました。イタリア代表は中2日で疲れていたとか、最終的には勝ったイタリアが試合をコントロールしていた、とか、代表戦は結果を出さなければ意味がない、とか色々とネガティブなことを言う人もいるようですが、一人のサッカーファンとしては楽しませてもらった、と言うのがこの試合の最大の評価です。スーパーゴールがあり、怪しげなジャッジがあり、スーパーセーブもバーやポストに叩かれたシュートもあり、致命的なミスもあり、と言うサッカーの色々な要素が詰まった90分間。我々の代表が、FIFAのタイトルを賭けた真剣勝負でこれだけのものを見せてくれたと言う事実には、胸を張って良いと思います。南アフリカW杯が終わってから3年。ザッケローニ監督が紆余曲折を経ながら作り上げてきたチームが、日本サッカーが持っている大きな可能性を世界に示した試合だった、と言えるでしょう。
 ただその一方で、このままブラジルW杯を迎えて大丈夫なのだろうか、と思わないでもありません。自らボールを支配して点を取るサッカーができることは示しましたが、しかし勝利のためにはそれだけでは足りないのも確か。せっかく良い形で点を取っても「安い失点」で負けてしまった姿には、ペトロヴィッチ時代のサンフレッチェのイメージがダブります。33歳の遠藤や31歳の前田、30歳の今野と川島、29歳の長谷部らがこのままレギュラーを張っていて良いのか。今のシステムで戦うのか、それともこれまで何度も試しながら結果が出ていない3バックを採用するのか。内容が良かったチームを壊すのは難しいと思いますが、ザッケローニ監督にはそのような果敢な決断が求められるのではないか、と言う気がします。
<13.6.20> サンフ応援オヤジのブログによると、日曜日に行われるナビスコカップ準々決勝柏戦の「関東観戦会」を東京各地で行います。場所は下北沢、小岩、麻布十番で、「サンフレッチェグッズを必ず1点以上持参すること」「サンフレッチェを応援すること」「入店時に何か注文すること」「観戦中は禁煙」「開店はキックオフ30分前」がルールとなっています。お店に入れる人数に制限があるのでなるべく予約を、そしてもし当日予約無しで行く場合には電話での確認を、とのことです。
<13.6.19> 将来のJ3参入を目指して広島県リーグを戦っている廿日市FCですが、開幕から4連勝で首位に立っています。ここまでの戦績は次の通り。
1 ○2-1 安芸府中FC
2 ○7-0 洋光サッカークラブ
3 ○2-1 修大クラブ
4 ○5-1 Energia FC
 第2節はイベントのため出場しなかった久保選手ですが、第3節の修大クラブ戦では先発出場。サンフレッチェ会によると、大木もトップ下で出場して相手のDFラインに圧力をかけ続けたそうです。そして後半に入ると大木とのコンビでチャンスを作り、何度か決定機も作ったそうです。残念ながらゴールは無かったもののマークを引きつけたことがチームの勝利に結びついたとのこと。ここまでゴールはPKの1点だけですが、いずれ流れからの強烈なゴールも決めてくれるのではないでしょうか。
<13.6.18> 千葉でキャンプ中のU-18代表候補はトレーニングマッチを3試合行い、順天堂大とは1-1で引き分け、千葉には1-3で敗れ、流通経済大には7-2で勝ちました。ゴールの内訳は南野(C大阪)が3試合で6ゴールと大爆発。また流通経済大戦では松本昌(大分)が1ゴール、高木(東京V)が2ゴール決めています。一方サンフレッチェユースから選出された川辺も越智も、3試合とも先発出場しています。今回は先発は3試合ともほぼ同じメンバーだったところを見ると、2人とも今のところレギュラーをつかんでいると言えそうです。
<13.6.17> 昨日国立競技場で行われた「東日本大震災復興支援 Jリーグスペシャルマッチ」は「Jリーグ TEAM AS ONE」が「Jリーグ選抜」に対して2-1で逆転勝利を収めました。サンフレッチェから選ばれた2人のうち佐藤寿人選手はJリーグ選抜で先発し、序盤から積極的なプレーを見せました。そして前半11分には原口のパスをスルーして回り込んでDFラインの裏に抜け出すと、豊田からのパスを受けてそのままシュート。これが見事にゴールネットに突き刺さって、Jリーグ選抜が先制点を奪いました。それに対してTEAM AS ONEは前半41分、大迫と松井がゴール前で粘って最後は松井が押し込み同点に追いつきます。後半に入ると両チームともオープンな攻め合いが続きましたが、25分に梁のパスを受けた金崎が決めて勝ち越し。その後はいったんベンチに下がった闘莉王と松井が再出場して相手ゴール前に迫るなど、積極的なプレーでスタンドを沸かせました。試合全体としてはチャリティマッチらしく緩い雰囲気のものでしたが、それゆえ「サッカーの楽しさ」を全面的に押し出した良いイベントだった、と言えるでしょう。大震災から2年が過ぎましたが、何年経っても風化させないことが復興のために一番重要なこと。この試合に多くのJリーガーが集まっただけでなく、世界各地から元Jリーガーたちも集まってプレーしたことが、最も意義のあることだったのかも知れません。
<13.6.16> 昨日(日本時間本日早朝)に行われたコンフェデレーションズカップのブラジル戦は、開始早々の失点が効いて0-3で敗れました。日本代表のメンバーは、GK:川島、DF:内田、吉田、今野、長友、MF:長谷部、遠藤(→細貝78分)、清武(→前田51分)、本田(→乾89分)、と言うメンバー。対するブラジルは、GK:ジュリオ・セザール、DF:ダニエウ・アウベス、チアゴ・シウバ、ダビド・ルイス、マルセロ、MF:パウリーニョ、グスタポ、フッキ(→エルナネス75分)、オスカル、ネイマール(→ルーカス74分)、FW:フレッジ(→ジョー81分)でした。スコアが動いたのは開始早々の3分で、左からのマルセロの高速クロスをフレッジが胸で落としネイマールが右足でダイレクトボレー。これが強烈な弾道で日本のゴールに突き刺さって、ブラジルが先制点を奪いました。
 これでブラジルはプレッシャーから解放されたか、落ち着いてボールを回して時間を進めます。対する日本も本田を起点に攻めますが、パスやドリブルが途中で引っかかることが多くなかなか決定機を作れず。逆にブラジルは前半40分のフッキのシュートや43分のフレッジのシュートなど、単発ながら決定的なシーンを作ります。そして後半3分、右サイドからのダニエウ・アウベスの鋭いパスをパウリーニョがワントラップすると反転してシュート。川島は反応したものの止めることができず、そのままゴールネットに届いてしまいました。
 その後ザッケローニ監督は前田を投入して点を取りに行きます。しかし後半11分の前田のシュートは力なくGKの胸に収まり、26分にはセットプレーから前田がシュートしましたがGKに抑えられます。そして後半ロスタイムにはブラジルのカウンターからオスカルのスルーパス。これを受けたジョーが吉田と入れ替わってGKとの1対1を制して、ダメを押されてしまいました。
 この試合、日本代表は持てる力をある程度は見せることができたのではないかと思います。特に局面、局面での競り合いやパスワークなどでブラジルを振り回すシーンもあって、日本代表の良さはある程度は出せたかも知れません。しかしながらこうして正面からぶつかってみてより一層分かるのが、ブラジルの凄さと言うもの。0-3と言うスコアは実力差を素直に反映したものだ、と言っても間違いではないと思います。日本代表はここぞと言うところで見せブラジルのた強烈な「個の力」で粉砕されてしまいました。人種的な「身体能力の高さ」以上に、「サッカー王国」ならではの層の厚さとそこから選ばれた「セレソン」たちの能力の高さ。何でもない攻撃でも一瞬で得点に結びつけることができる攻撃能力と、日本代表の攻めを決定機の一つ手前でストップできる守備能力。そしてこのようなサッカーの基本的な能力の高い選手が規律を守って戦う強さ。ブラジル代表選手一人ひとりの日本代表との個人能力差はわずかかも知れませんが、それが11人の総和としてピッチ上で表現された時の違いを改めて思い知らされた結果だった、と言えるのではないでしょうか。日本代表が初めてW杯出場権を確保してから16年。その間に近づいた、と思った「世界」と日本との距離を測ってみたところ、思った以上に差があった。それが分かったことが、この試合の収穫だったと言えるかも知れません。
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