4/5〜4/11のSANFRECCE Diary


<15.4.11> 明日はJ1リーグ第5節。サンフレッチェはアウェイで名古屋グランパスと戦います。
 西野監督2年目の名古屋は、ケネディ、玉田、中村ら実績のある選手を放出した一方で補強はノヴァコヴィッチら4人にとどまりました。戦術の熟成と選手の成長で昨年以上の成績が挙げられる、と言う目論見だったのかも知れませんが、しかしレアンドロ・ドミンゲスの離脱もあってここまで思うような結果が得られず、リーグは最下位に沈んでいます。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1H △3-3 松本  【名】小屋松、闘莉王、ノヴァコヴィッチ、【松】オビナ、池元、喜山
2A ●0-1 甲府  【甲】阿部
N1A ○3-1 川崎F 【名】永井、川又2、【川】大久保
3H △1-1 鹿島  【名】矢野、【鹿】金崎
N2H ○3-2 仙台  【名】松田、矢田、小川、【仙】ウイルソン、鎌田
4A ●1-3 G大阪 【名】永井、【G】宇佐美2、今野
N3A △3-3 山形  【名】竹内、矢田、ノヴァコヴィッチ、【山】當間2、萬代
 前節G大阪戦は宇佐美の個人技にやられて2点のビハインドを背負い、その後反撃したものの及ばず最後は突き放されて敗戦。また水曜日のナビスコカップでは、常に先手を取りながらゲームを進めたものの試合終了間際にセットプレーから失点して勝ち点2を失っています。なかなかメンバーが固定できず、不安定な戦いが続いている印象のある名古屋ですが、しかしノヴァコヴィッチ、川又、永井と前線に並ぶ選手の個人能力は高く得点も取れているため、問題はチーム全体が噛み合うかどうか、だけでしょう。明日はチーム一丸となってリーグ戦初勝利を、と十分な準備をして迎えるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、湘南戦でお休みしたベテラン選手の復帰は間違いないところ。また浅野の第2節以来のリーグ戦出場の可能性も高そうです。と言うことで、予想メンバーは次の通り。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏

   浅野     森崎浩

       佐藤

SUB:増田、佐々木、宮原、清水、野津田、ドウグラス
 前節神戸戦では痛い敗戦を喫して順位も6位に後退したサンフレッチェですが、内容的には悪くなく運が悪かった、と言うことができるでしょう。新潟戦まで4試合で1失点だった堅守が崩れつつあるのが気になるところですが、ミス絡みの失点が多かったことを考えれば修正はできるはず。明日はこれまで以上にしっかり走ってチーム全体で助け合って、1ヶ月ぶりの勝利を見せて欲しいと思います。
<15.4.10> Jリーグは昨日3月度の「月間ベストゴール」を発表し、J1第1節甲府戦の佐藤寿人選手のゴールが選ばれました。Jリーグのプレスリリースによると選考委員会は「後方からのロングパスに絶妙なタイミングで抜け出し」た技術的な高さを選考理由としています。またゴールまでの距離や角度を熟知した寿人が、「相手ディフェンダーやゴールキーパーが迫ってきているなか、シュートまでのテンポを合わせるために歩数を整えるなど、落ち着いてプレーしている」ことを評価しています。更にチーム戦術の観点から、青山の正確無比なロングパスと寿人との「見事な連係プレー」を「一連の動作が美しく、相手チームに付け入る隙を与えないプレー」と讃えています。これまで寿人は2013年9月度(鳥栖戦のスーパーボレー)と2014年3月度(川崎F戦の反転ボレーシュート)に月間ベストゴールを授賞していますが、過去の2回はゴールそのものが評価されたのに対して今回はコンビネーションも含めての選出と言うことで、これまでとは違った意味がある、と言えるかも知れません。
<15.4.9> 昨日ホームで行われたナビスコカップ予選リーグ第3節湘南戦は、浅野のゴールで追いついて何とか勝ち点1を確保しました。
 前節神戸戦から先発7人を入れ替えて、次の布陣で戦いました。
        林

    水本 塩谷 佐々木
    (→千葉54分)
     柴崎  宮原(→青山56分)

清水             柏

   野津田    工藤
   (→ドウグラス62分)
       浅野

SUB:増田、高橋、茶島、皆川
 対する湘南は、GK:イ・ホスン、DF:キム(退場50分)、坪井、岡崎、MF:古林(→菊地大79分)、可児、石川、武田(→菊地俊58分)、FW:大槻、ブルーノ・セザル、岡田(→広瀬52分)、と言うメンバーでした。ボランチとトップ下を今季初の組み合わせとし、またDFラインも右に水本、左に佐々木と言う新たな布陣だったためか、立ち上がりからミスが多く不安定な立ち上がり。逆に湘南は高い位置からのプレスとパスワークで広島ゴールに迫ります。そして14分、林のロングボールを跳ね返され、前を向いたブルーノ・セザルが佐々木と塩谷をかわしてシュート。これがあっさりとゴールネットを揺らして、先制点を許してしまいました。
 これで勢いがついた湘南は、カサにかかって攻めてきます。15分には右からのクロスを危うくクリアし、21分には塩谷がボールを奪われカウンターとなり、武田のシュートはバーを直撃。その後も湘南に攻め込まれるシーンが多かったのですが何とか凌ぐと前半25分、佐々木の縦パスがDFの間を抜けて浅野へ。これを浅野が落ち着いて流し込んで、同点に追いつきます。その後も浅野が前を向いてボールを持って何度も仕掛け、野津田は遠目からシュートを狙うなどチャンスを作ります。しかし前半44分、塩谷の縦パスを奪われ左からの斜めのパスを受けた古林がDFをかわしてシュート。ボールには勢いが無かったもののDFとGKの隙間を抜けて、1点のリードを許してハーフタイムを迎えました。
 後半は立ち上がりから広島のペースで、縦に速い攻撃で相手を押し込みます。そして後半5分、中盤で前に出ようとした工藤に危険なタックルをしたキムにイエローカード。2枚目と言うことで退場となり、残り40分を数的有利で戦うことになりました。
 早く同点に追いついて逆転まで持っていきたい広島は、6分には野津田のCKを佐々木が決定的なシュート。12分には青山がミドルで狙い、17分には塩谷のパスを受けた野津田が反転してシュートしましたが枠外。19分にはクリアボールを拾って青山が狙いましたがブロックされ、24分には清水のクロスに浅野が頭で合わせましたがしっかりミートできず枠を外れます。全員が自陣に引いて守りを固める湘南。広島は青山のパスから、あるいは両サイドのクロスから相手ゴールに迫りますが、どうしても守備を崩すことができません。35分のドウグラスのヘッドはGKがキャッチ。36分の塩谷のミドルは枠を捉えることができず。45分には清水のクロスをドウグラスが落とし、塩谷が反転して狙いましたがGK正面を突きます。そして迎えた後半のロスタイム。CKのクリアを拾った柏が右足でクロスを入れると、浅野が頭でわずかに触って流し込んでやっとのことで同点。更に勝ち越し点を奪いに行きたい広島でしたが時間はほとんど残っておらず、勝ち点1ずつを分け合うことになりました。
 試合後に森保監督は「自分たちのサッカーができていなかった」と反省の弁を述べています。試合の入り方が悪かったこと、経験豊富な選手のミスから失点し、それによって試合が難しくなってしまったこと。「決して相手へのリスペクトが足りなかったわけではない」と言いながらも、やはりチーム全体の気持ちの問題があったと言わざるをえないのだと思います。普段とは違う配置だったことや中盤が新しいメンバーだったことなどコンビネーションが合わなかった、と言う問題はあったとは思いますが、やはり試合開始からしばらくの間ペースを握られたこと、先制点を奪われたこと、そして前半終了間際に追加点を奪われたことなど、いつものサンフレッチェではないところが散見されたゲームでした。今後日程が詰まってくればこのようにメンバーを入れ替えて戦うことが増えてくるわけですから、今回の試合を良く反省して次はチーム全体でしっかりと戦えるように準備することが必要でしょう。
 ただその一方で、浅野の2ゴールは収穫でした。モバイルサイトによると1点目は「適当に打ったら入った...何も考えていない方が入るのかな」と語っていますが、そのような自然体が良かったのかも。昨年以来何度も決定的なチャンスを迎えながらも、狙い過ぎたり力が入り過ぎたりしてゴールできませんでした、この日の2得点で今後はリラックスして打てるのではないでしょうか。ナビスコカップ2試合で勝ち点2と言うのはとても満足できるものではありませんが、浅野のゴールがチームを敗戦から救っただけでなく、今後に向けての希望の光となりそうです。

日刊スポーツ スコア速報
Jリーグ公式サイト試合データ

<15.4.8> 中国新聞によると森保監督は「戦える選手が2チーム分いることを証明する」と言うことで、今日の試合では神戸戦から先発を7人入れ替える可能性が高いとのこと。昨日のミニゲームでは主力組のトップ下に野津田と工藤、ボランチに宮原が入っていたそうで、フレッシュなメンバーによる試合が観れそうです。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で午後7時キックオフ。試合会場限定グルメは、選手コラボメニュー(水本選手の「伊勢うどん 塩むすびつき」500円と、山岸選手の「濃厚!親子丼」700円)です。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは青山選手のプレミアムカードを先着3,000名様に。また、試合開始30分以降のご来場で当日券が半額になる「駆けつけ割」を今年もやりますので、仕事や学校などで遅くなる方もぜひご来場下さい。TV放送はスカパー!ch585とBS241で生中継が予定されています。今日は私も仕事のため、ブログでの速報は試合開始に遅れなかった場合に限って行いますのでご了承下さい。
<15.4.7> 明日はナビスコカップの第3節。サンフレッチェはホームで湘南ベルマーレと戦います。
 昨年はリーグ記録の開幕14連勝からスタートして独走でJ2を制覇した湘南は、三度目のJ1挑戦で残留の先の「定着」を見据えて今季に臨みました。そして開幕戦こそ浦和に力負けしたものの、その後はナビスコカップを含めて公式戦5試合負けなしで、リーグ戦は7位、ナビスコカップはグループ3位に付けています。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1H ●1-3 浦和  【湘】遠藤、【浦】興梠、宇賀神、那須
2A ○2-1 鹿島  【湘】遠藤、アリソン、【鹿】金崎
N1H ○1-0 甲府  【湘】坪井
3H △0-0 仙台
N2A △0-0 鳥栖
4A ○2-1 山形  【湘】高山、藤田、【山】ロメロ・フランク
 前節は立ち上がりから主導権を握り、相手のミスとミドルシュートから早い時間帯に2点リードして試合を優位に進めました。そして後半は攻め込まれるシーンも多かったものの守りの集中力は途切れることなく、1点差で逃げ切って「昇格組対決」を制しています。明日は中3日のアウェイゲームと言うことでメンバーを大きく変えてくる可能性もありますが、いずれにせよ堅い守備をベースに少ないチャンスを生かして勝つ、と言う戦いを挑んでくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、こちらもある程度メンバーを入れ替える可能性が高そう。ただ、森保監督はコンディションを見て状態の良い選手を起用するので先発を予想するのは難しく、はっきり言って良く分からないので希望も込めて次のように予想します。
        林

   佐々木 塩谷 水本

     青山  柴崎

清水             柏

    浅野   野津田

      ドウグラス

SUB:増田、千葉、宮原、丸谷、茶島、皆川、佐藤
 今季のキャンプではメンバーを固定せずに練習を積み重ねた結果、森保監督は2チーム分の戦力が整備できたと語っています。ナビスコカップ、特に週の半ばに行われる試合はこれまで出場機会に恵まれなかった選手にとっては大きなチャンス。新しく出場する選手には、ぜひとも継続的に起用したいと思わせるようなプレーを見せて欲しいと思います。
<15.4.6> 「高円宮杯U-18プリンスリーグ」の中国大会1部に参加するのは10チーム。今季は立正大淞南高(昨年1位)、米子北高(2位)、瀬戸内高(3位)、作陽高(4位)、大社高(5位)、広島皆実高(6位)、広島観音高(7位)、サンフレッチェ広島ユースベアーズ(8位)に加えて、2部から昇格した玉野光南高と高川学園高が2回戦総当たりで戦います。高校サッカードットコムによると、優勝候補筆頭は昨年独走で優勝した立正大淞南高。対抗馬は作陽高と広島皆実高になるのではないか、とのことです。そしてその第1節が昨日行われ、立正大淞南高と作陽高などが好スタートを切りました。全試合の結果は次の通り。
【第1節】
米子北高   3-2 玉野光南高
瀬戸内高   1-4 広島ユースベアーズ
大社高    1-0 広島皆実高
作陽高    5-0 広島観音高
立正大淞南高 4-0 高川学園高

<15.4.5> 昨日ホームで行われたJ1リーグ第4節神戸戦は、試合終了間際の失点で痛い敗戦を喫しました。
 トップ下には初めてドウグラスを起用して、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏

  ドウグラス   森崎浩(→柴崎88分)

       佐藤(→皆川73分)

SUB:増田、佐々木、宮原、清水、浅野
 対する神戸は、GK:山本、DF:岩波、チョン、高橋祥、MF:高橋峻、森岡、三原(→田中87分)、相馬、FW:渡邉、マルキーニョス(→小川80分)、石津(→ペドロ・ジュニオール80分)、と言うメンバーでした。最初にビッグチャンスを作ったのは広島で、9分にパス交換からドウグラスが中央を突破して強烈なシュートを放ちましたがGK正面。逆に神戸も11分に、マルキーニョスがFKで狙いましたがポストに当たって林が抑えます。その後は雨が強くなったこともあってかパスミスが増えて、なかなかチャンスを作れない時間帯が続きます。そして前半34分、落雷もあったため家本主審はついに選手たちを引き上げさせて、20分以上中断することになりました。そして中断後もなかなかリズムが出ずに、神戸ペースのままでハーフタイムを迎えることになりました。
 後半の頭にいきなりビッグチャンスを作ったのは広島で、柏のカットインからのパスを寿人がスルーし森崎浩が決定的なシュートを放ちましたがGKが反応。3分にはドウグラスのドリブル突破から寿人がシュートしましたがこれもGKに弾かれます。6分には青山の縦パスから寿人、8分には青山のクロスなど、広島が次々とチャンスを作ります。逆に神戸はパスが繋がらなくなって、遠目から可能性の低いシュートを打つだけ。広島は球際の戦いでも勝利して、何度も神戸ゴールに襲いかかります。17分にはミキッチのロングパスを青山がヒールで右に展開し、柏のクロスをドウグラスが頭で狙いましたが枠外。25分には森崎浩のマイナスのパスを森崎和が打ちましたが枠を捉えることができません。更に30分にはミキッチのクロスを森崎浩が頭で狙いましたが、ボールは無情にもポストに弾かれます。皆川と柴崎を投入してテンポアップを図る森保監督。アディショナルタイムに入っても流れは変わらず、広島が得点を奪いに行きます。しかしアディショナルタイムも2分が過ぎた時間帯に、柴崎の横パスが味方に合わずに神戸のカウンターとなります。そしてそれまで消えていたペドロ・ジュニオールがドリブルで上がってボールを小川へ。小川が中に切れ込んで左足でシュートするとこれがゴールネットを揺らしてしまいます。その後残された数分間で追いつきたい広島でしたが、皆川が落としたボールをドウグラスがシュートしたもののGKにキャッチされてその直後に試合終了。ずぶ濡れになった広島サポーターからはブーイングが飛んでいたそうです。
 「自分たちのチャンスを決めないとしっぺ返しを食らう」とはサッカーの格言の一つとも言える言葉ですが、この日の試合はまさにそんな感じ。広島が決定的なチャンスを何度も作り続けたものの、決めることができなかったのが敗戦の原因だったと言わざるをえません。サッカーで点が入る時は入るし、入らない時は入らないものですが、今の広島は3試合連続無得点と言う結果が示すように「点が入らない」状況にあります。点が取れなくても守備が我慢して勝ち点を1ずつでも拾っていく、と言う流れから、攻撃も守備もうまくいかない、と言う方向に動きつつあるのかも知れません。
 高萩と石原の移籍によって攻撃陣の再構築を迫られた今季のサンフレッチェは、トップ下候補を7人揃えて競わせながらシーズン開幕を迎え、森崎浩と浅野を先発起用すると言うことで一応の「答え」を出しました。そしてここ3試合は浅野の代わりに茶島とドウグラスを起用したものの、良い形は作れるものの点が取れない、と言う結果になっています。今週は中3日での連戦となるため選手を入れ替えながら戦わなければならないと思いますが、そこで誰を起用しどのような組み合わせで戦うのか。森保監督の手綱さばきが問われる1週間となりそうです。

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