1/1〜1/6のSANFRECCE Diary


<24.1.6> サンフレッチェは昨日、ピエロス・ソティリウ選手との来季の契約を更新した、と発表しました。中国新聞によると現状維持の年俸5,500万円で合意した、とのことです。足立強化部長は「クオリティは間違いなく高い。問題はコンディションだけなので、けがなくやれる身体を作ってほしい」と語っていたそうです。
<24.1.6> サンフレッチェは昨日、仙波大志選手の岡山への期限付き移籍期間を延長する、と発表しました。昨年の仙波は開幕からしばらくはベンチスタートが多かったものの、第13節からはほぼ全試合に先発して38試合に出場して2ゴールを挙げるなど、主力として活躍しました。プレスリリースによると「広島に戻りプレーすることも考えましたが、力不足であり成長しなければいけないと思い、この決断に至りました」と語っているとのこと。これで、昨シーズンから在籍している日本人選手全員の契約が決まりました。
<24.1.5> サンフレッチェは昨日、ドウグラス・ヴィエイラ、マルコス・ジュニオール、エゼキエウの3選手との来季の契約を更新した、と発表しました。中国新聞によると3人とも現状維持で、ドウグラス・ヴィエイラとエゼキエウは年俸5,500万円、マルコス・ジュニオールは1億円で合意した、とのことです。足立強化部長は「ドウグラスは攻撃の軸になり、エゼキエウも成長を見せた。マルコス・ジュニオールは今季、新スタジアムにチームのエースとして君臨してほしい」と期待の言葉を述べていたそうです。
<24.1.4> サンフレッチェは昨日、スキッベ監督との契約更新を発表しました。就任初年度からハイプレスを軸に守備と攻撃が一体となった戦術を構築。昨年はリーグで2番目に少ない28失点の強固な守備を作り上げ、2年連続の3位と言う結果を残しました。ただその一方で得点力不足は深刻で、全34試合の総得点はリーグ7位の42。最多だった横浜FMの63より21、優勝した神戸の60より17も少なかったことが、勝ち点差に現れてしまったと言って良いでしょう。中国新聞によるとスキッベ監督は「加藤に加え、怪我がちだったソティリウ、エゼキエウ、マルコス・ジュニオールが万全なら『ゴールはもっと増える』と断言」しているとのこと。宮崎で行う予定のキャンプでは多くの練習試合を行って、開幕戦に向けて仕上げて行くとのことです。
<24.1.3> 遅くなりましたが、先月発売の「紫熊倶楽部」1月号を紹介します。最初の記事は「林卓人引退〜自らを誇らない美学」と言うタイトルで、林選手の引退について書いています。また、林選手の引退会見の記事と、監督・選手・足立強化部長からの「林卓人に贈る言葉」が続いています。
 2つ目の会見の記事では、スキッベ監督による「2023年シーズン総括記者会見」の一問一答をまとめています。「match report」はJ1リーグの札幌戦、G大阪戦、福岡戦と、WEリーグの長野戦、埼玉戦、大宮戦。12/5に発表された足立強化部長退任のプレスリリースと、その衝撃を書いた記事が続きます。
 「READERS AREA」を挟んで、後ろのカラーページの最初は「ありがとう、エディオンスタジアム」と言うタイトルで、スキッベ監督、青山選手、佐々木選手、野津田選手の言葉を並べています。また日本代表の森保監督が、新スタジアムへの期待の言葉を述べています。その後のミニインタビューでは、青山選手、荒木選手、大迫選手が登場。また「REGINA PLAYERS」の次には渡邊選手と髙橋選手が、それぞれ長野戦と埼玉戦での悔しさを語っています。そして最後は「SIGMA CALENDER」と「紫熊短信」となっています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は税込396円。ホームゲーム会場とV-POINT、広島県内の大手書店、及び東京・銀座のtauで販売中です。また通販は公式オンラインショップからどうぞ。
<24.1.2> 日本サッカー協会はアジアカップに参加する日本代表を発表し、次の26人が選ばれました。
【GK】前川(神戸)、鈴木彩(シントトロイデン)、野澤(FC東京)
【DF】谷口(アルラヤン)、板倉(ボルシアMG)、渡辺(ヘント)、中山(ハダースフィールド)、
    町田(サンジロワーズ)、毎熊(C大阪)、冨安(アーセナル)、伊藤洋(シュツットガルト)、
    菅原(AZアルクマール)
【MF/FW】遠藤(リバプール)、伊東、中村敬(スタッド・ランス)、浅野(ボーフム)、
    南野(モナコ)、守田(スポルティング)、三苫(ブライトン)、前田、旗手(セルティック)、
    堂安(フライブルク)、上田(フェイエノールト)、佐野(鹿島)、久保(レアル・ソシエダ)、
    細谷(柏)
 カナダ、チュニジア戦の代表から大迫(広島)、橋岡(シントトロイデン)、古橋(セルティック)、伊藤敦(浦和)、田中(デュッセルドルフ)が外れ、野澤、渡辺、堂安、佐野、細谷が選ばれています。このメンバーは1/6からカタールでキャンプ入りして、1/14に行われるベトナムとのグループステージ初戦に臨むことになります。
<24.1.2> 昨日行われたタイ代表との親善試合は、日本代表が後半の5ゴールで勝利し、2024年の好スタートを切りました。日本代表のメンバーは、GK:鈴木彩、DF:町田、毎熊(→菅原78分)、森下(→三浦68分)、藤井、MF:佐野、伊藤涼(→堂安HT)、伊東(→南野68分)、田中(→川村78分)、奥抜(→中村HT)、FW:細谷。立ち上がりはタイが日本の浅いDFラインの裏を狙った攻撃をしかけてきたものの、その後は日本がボールを支配して相手を押し込みます。そして7分には伊藤涼が低いシュートを放ったものの枠外。10分には伊東のパスをペナルティエリア内で受けたものの強くは打てず、22分にも細谷のポストプレーから伊藤涼がシュートしたものの枠を捉えることができず。30分には毎熊のパスで抜け出した伊東が細かなタッチでGKもかわしてシュートしたもののDFに防がれ、40分の伊東のクロスからの細谷のヘッド、42分の田中のシュートとチャンスは作ったものの決め切れず、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半から堂安と中村を投入した森保監督。そして早速その効果が出たのは後半6分のことでした。左でボールを持った堂安が右サイドに展開すると、伊東が中央へパス。これはDFに当たってコースが変わったものの、ペナルティエリア内に飛び込んだ田中がシュートを決めて、先制点を奪いました。これで勢いがついた日本は、その後も中村や森下、堂安らがシュートまで持ち込みます。そして後半27分には南野のシュートはGKに止められたものの、こぼれ球を中村が押し込んで2点目を奪うと、29分には堂安のCKを細谷がフリック。これが相手DFのオウンゴールを誘ってリードを広げます。そして後半37分、菅原のクロスにペナルティエリア外から飛び込んだ川村がヘッドで急襲。これはGKに弾かれたものの、川村がそのまま押し込んで4点目を奪います。更に後半アディショナルタイムにはDFラインの裏でこぼれ球を拾った南野が冷静にゴールに流し込んで、ゴールラッシュとなった後半を締めました。
 昨夏の代表招集では体調不良で途中離脱したことから、実質的には今回が初代表となった川村ですが、代表経験の浅い選手が並んだ先発のピッチに立つことはできず、ベンチスタートとなりました。ゲキサカの記事によると「スタートで出られない悔しさはあったし、その中で少ない時間は必ずあると思っていた。そのチャンスを必ず掴もうと思っていた」と語っていたそうですが、ここぞと言うところでゴール前に飛び込み、しかもいったん弾かれたシュートを冷静に押し込んで見事に「結果」を残しました。これがすぐに「アジアカップ招集」と言う結果には結びつかなかったものの、今後につながる足跡を残すことができた、と言って良いでしょう。
<24.1.1> 明けましておめでとうございます。今年もサンフレッチェ広島とSANFRECCE Diaryをよろしくお願いします。
 2024年はサンフレッチェにとって、そして広島にとって重要な年。積年の悲願だったサッカー専用スタジアム「エディオンピースウイング広島」がいよいよ開場します。Jリーグ開幕を広島スタジアムで迎え、その後広島アジア大会に合わせて建設された広島ビッグアーチをホームスタジアムとして使用してきたサンフレッチェでしたが、しかし市内中心部からのアクセスが悪く、陸上競技場であるためピッチから観客席が遠い、また客席の大部分に屋根がないなど問題点が多く、サンフレッチェの経営にとっても足枷になっていました。そこで2003年に広島県、広島市、広島県サッカー協会、広島商工会議所、サンフレッチェ広島など9団体で「スタジアム推進プロジェクト」を発足して、新スタジアム建設に向けてのスタートを切りました。しかし広島市民球場跡地利用を反対する声や財政的問題、他の大型公共工事との関連などにより、その動きはしばらく停滞することになります。それでも2011年の広島県サッカー協会を中心にした署名活動と2012年のJリーグ優勝によって再び機運が盛り上がり、2013年には「サッカースタジアム検討協議会」を設置。候補地として「広島市民球場跡地」と宇品の「広島みなと公園」の2案にまとめました。この中で広島県と広島市は宇品案を推進しようとしたものの、久保会長が「みなと公園のスタジアムは本拠地として使う予定はない」と明言するとともに、市民球場跡地への独自のスタジアム建設案を発表。新スタジアム建設はまたもや暗礁に乗り上げました。しかしその後広島商工会議所の深山会頭の調整により、2016年8月に県、市、商工会議所、サンフレッチェ広島の4者によるトップ会談が実現。2019年2月には、中央公園をサッカースタジアムの建設地とする「サッカースタジアム建設の基本方針」を取りまとめ、ようやく本格的なスタートを切ることになり、そして昨年末についに完成に至ったわけです。Jリーグ開幕から32年、「スタジアム推進プロジェクト」から21年、「サッカースタジアム検討協議会」から11年。紆余曲折を経ながらも、それでも諦めずに「まちなかスタジアム」実現のために邁進した久保允誉会長と、そしてサンフレッチェとチームを取り巻くファミリーの力が、ついに「エディオンピースウイング広島」を実現させたと言って良いでしょう。今年はサンフレッチェにとってはもちろんのこと、広島県、広島市、そして日本サッカー全体にとっても画期的な年になるに違いありません。
 それに加えて、今年はスキッベ監督就任3年目。コロナ禍により来日できず、チーム合流が遅れながらもリーグ戦3位、天皇杯準優勝、ルヴァンカップ優勝に導いた1年目から、怪我と体調不良者続出により苦しい時期を乗り越えて2年連続のリーグ戦3位を達成した2年目を経て、いよいよ4度目のリーグ優勝を視野に入れた戦いをスタートすることになります。今季はJ1が20チームに増え、また後半にはACL2参戦の可能性があるなど日程的により厳しくなることが予想されますが、スキッベ監督の下でチーム、スタッフ、サポーターも含めたファミリーが一丸となって戦い抜けば、きっと素晴らしい結果が待っているに違いありません。
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