1996年度
第8回 ジャパンフットボールリーグ 第29節
福島フットボールクラブ 1 前 半 0−2 2 ヴィッセル神戸
後 半 1−0
10/20 13:00 会場: 郡山市営開成山陸上競技場 天候: 晴時々雨
観衆:3225 主審: 小幡真一郎 線審: 枝並忠幸、鈴木克栄
〈得点〉 略号例:〜ドリブル →ゴロのパス ↑浮き球のパス
Sシュート ×混戦 Hヘディング
26分 【神戸】ラウドルップ
左23〜↑右5〜右足S
38分 【神戸】ラウドルップ
右23→13〜→中央5〜左足S
46分 【福島】郭 慶根
中央10→左6〜↑中央10HS
〈警告〉 26分 【福島】 ジャイルトン(ラフプレー)
49分 【神戸】 永島 昭浩 (異議)
〈退場〉 −−
後 前 計 | | 計 前 後
---------------+------+---------------
5 6 11 |S H| 12 4 8
1 6 7 |C K| 5 1 4
6 5 11 |F直接K| 19 11 8
1 0 1 |F間接K| 10 5 5
1 0 1 |(オフサイ)| 8 4 4
4 1 5 |G K| 6 3 3
0 0 0 |P K| 0 0 0
後 前 計 | NO| NO|計 前 後
------------+-----------------+-----------------+------------
0 0 0 |GK 川口 晃 1|GK 石末龍治 1| 0 0 0
0 0 0 |DF 仲村浩二 8|DF 幸田将和 15| 0 0 0
0 2 2 |DF クラウジオ 3|DF 吉村寿洋 26| 0 0 0
0 0 0 |DF 小西俊一郎 12|DF チョウ 3| 0 0 0
1 0 1 |DF 碓氷幸一 6|DF 和田昌裕 7| 1 0 1
0 0 0 |MF ジャイルトン5|MF 東 博樹 4| 0 0 0
- 0 0 |MF 桜井栄志 22|MF ビッケル 10| 2 0 2
2 0 2 |MF 小林慎二 7|MF ラウドルップ5| 4 2 2
0 0 0 |MF 水島 光 20|MF 内藤 潤 23| 1 0 1
1 2 3 |FW 郭 慶根 10|FW 永島昭浩 13| 1 1 0
1 1 2 |FW 川口裕之 28|FW ジアード 9| 3 1 2
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- - - |GK 菊池直喜 S16|GK 兼本正光 S16| - - -
- - - |DF 河原忠明 S 4|DF 森 直樹 S19| - - -
1 - 1 |MF 川田浩二 S19|MF 鶴田道弘 S 8| - - -
0 - 0 |MF 宗像 洋 S34|MF 江川重光 S 6| - - -
0 - 0 |FW 松本晋輔 S33|FW 神野卓哉 S11| 0 - 0
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〈交代〉45分 IN 宗像 洋 | 82分 IN 神野卓哉
OUT 桜井栄志 | OUT ジアード
77分 IN 川田浩二 |
OUT 小林慎二 |
77分 IN 松本晋輔 |
OUT 川口裕之 |
やや強い西風と、時折降る冷たい雨の中両軍が死力を尽くして 大変白熱したゲームを展開してくれました。 久しぶりに感動できるゲーム展開で、殆どメモを取ることも忘れて 試合に見入ってしまたので詳しくUPできないと思います。 前半風上に立った福島は、ジャイルトンの中盤での厳しいマークから 神戸ボールを奪取して水島、小林経由でサイドの仲村、碓氷を走らせて 攻撃を組み立てた。しかし、神戸もセンターリング寸前でチャージして なかなか中に折り返せずコーナキックばかり増えました。 福島がそんなもたつきをしてる間に、神戸は中盤から右サイドの ラウドルップに繋がれ更にオバーラップした選手経由でラウドルップに 回り右45度でデフェンスを背中に背負いながら振り向きざまに ゴール左隅に豪快なシュートを決められてしまいました。 しかし、福島は勝利への執念でしょうか一度食らいつくとしつこくボールを 展開してサイドから攻撃して神戸陣内で試合を進めました。 そして数多くのコーナキックから2度ほど決定的なシュートがありました。 どちらもクラウジオが放ったのですが、一本目はファーサイドに流れ てのヘディングシュートはサイドネット、2本目は中央で完全にフリーに キーパーの懸命のパンチングでコーナへと神戸に息も付かせぬ波状攻撃でした。 この2本目の決定的なシュートからのコーナーキックをキーパーがキャッチし 素早くラウドルップに回し更に素早く前線の選手にパスが出てカウンター気味に 神戸の選手がドリブルで上がります。しかし誰もサポートがいないために カウンターは不発に終わったかに見えたのですが逆サイドに一番先に ボールに触れたはずのラウドルップが走り込みパスを受けてシュートが またしても福島ゴールを揺らしました。 (凄い運動量と堅実なシュート!いやはや驚きました。) そんなこんなで、結構攻めてた割に前半は0−2で終了しました。 後半が始まってすぐ福島は、左サイドを突破いした碓氷にボールが 渡り、素早くセンターリングゴール中央に詰めた郭のヘディングシュートが 炸裂、神戸ゴールを揺すりました。 (3800人詰めかけた観衆から盛大な拍手!) これで勢いづいた福島は果敢にサイドを使って神戸ゴールを脅かしました。 この中でも特に惜しかったのは、15分過ぎの碓氷からサイドに流れた 郭にパスが通り素早くセンターリングゴール中央で完全にフリーになった 川口の頭にぴったりと合って同点か〜! ボールは無情に枠をはずれてしまいました。(本当惜しかった) 20分過ぎからはお互いに凌ぎあい。ラウドルップの強力なシュートを キーパー川口が右手一本のセーブがあったり福島も縦パス一本相手デフェンスの 裏に抜けたがサポートが遅くシュートに至らずとかで時間はどんどん進んで タイムアップ。 全体的にはほぼ互角の内容で決定力の差が勝敗を分けたと言った感想です。 しかし、両軍ともデフェンスラインを浅くひき攻守の切り替えの早い ナイスゲームでした。 不満と言えば、福島はまだ個人のボールを持つ時間が長くパスを出す選手を 捜してしまってることぐらいで、今日は結構動いてる選手の前にパスが 出ていたのでスピードが殺されず好ゲームを出来たのではないでしょうか。 試合終了後に福島の選手がサポーターに挨拶して引き上げてきたとき スタンド中央にかたまっていた神戸サポーターがみんな立ち上がり 福島の選手に拍手を送ってくれたのには感激しました。 それだけ神戸のファンにも感動を与える素晴らしいゲームであったことが 証明されたという事でしょう。 <神戸サポーターの皆様ありがとうございました。> その後、ホーム最終戦と言うこともあり監督、キャプテンの挨拶がありました。 監督「どうも皆様、期待に添えず申し訳ございませんでした。 来期は、この雪辱をはらすべく努力いたしますので宜しくお願い申し上げます」 小林キャプテンも同様に趣旨を。 かくして今期ホーム最終戦は終わりました。 おまけ、デンソー、西濃が負けたことにより今期の順位が14位以上、 13位以下が決定しました。もう入れ替えの危機は去りました。 来シーズンに期待を持たせる最終戦でした。 FFC,NO,109