1996年9月12日 対 日本電装

鏡石鳥見山陸上競技場

観衆:192人

天気 晴れ 主審 唐木田 副審 渡辺 鈴木

         (0−1)
   福島FC 2     3   日本電装
         (2−2)
 
 得点 前半37分 【日】 小野→阿井
    後半28分 【日】 徳重→小野
    後半34分 【日】 小野∩徳重
    後半39分 【福】    仲村
    後半40分 【福】 瀬川∩竹田
            (記号 →はゴロパス、∩は浮きパス)

    菊池 直樹  GK  木場  望
  2 仲村 浩二  DF  井上 教文
    河原 忠明      井口 博一
    小西俊市朗      南川 勝也
  2 碓氷 幸一
    水島  光  MF  木村 哲昌 1
    宗像  洋      林  正悟
  1 八城  修      阿井 達也 1
  1 川田 浩二      堀  弘和
               柳沢 幸伸 1
    瀬川  誠  FW  小野 信義 5
    川口 裕之      小林 達也 1
交代
  1 桜井 英志(宗像)  林  英希  (井口)
  2 竹田 宏治(八城)  神田 修二  (阿井)
  2 郭  慶根(川口)  徳重 隆明 1(小林)

       11 シュート合計 10  警告
        6  GK    15  林  正悟
        7  CK     0  南川 勝也
       31  FK     8  小野 信義
        0  PK     0 

牧田 令さん(HQJ07175@niftyserve.or.jp)による
「電装戦観戦記」

今季最低の観客数のもと、ゲームは最後の10分間だけ盛り上がりました。
今日のゲームを一言で言うと、「あんな攻めができるんなら、最初からせんかい!(怒)」です。
得点は電装1点目。スローインがどフリーの電装小野へ、でまたどフリーの電装阿井へ。阿井とゴールの間は10メートル遮るものなし。あれが枠の中に飛ばなかったら、サッカーで金はもらえません。
電装2点目なんか向こう側でごちゃごちゃやってるなと思っていたら、小野がループシュート。一緒にいた人の話では座り込みながらのオーバーヘッドだったようです。直喜の体をふわ〜〜としたボールが超えていきました。
電装3点目。左サイドを電装小野がえぐっていきます。中央では電装の選手が3人ほど待っていいます。福島の選手が少ない。「なんか点が入りそう」と、悪い予感がしたら、徳重にセンタリングがどんぴしゃり。残り少ない状況での3点め、結局これが大きなものになりました。
福島1点目。3点目を取られてから福島怒涛の攻めが始まります。しかし、なかなかゴール前に持っていけない。一部の観客が帰ろうとする頃、左サイドの瀬川からセンタリングが。郭は相手にマークされながらも背の高さを生かしてヘディング。弱いショートは相手にあたってこぼれ。それに向かって選手が殺到。ごちゃごちゃとした中で、仲村がシュート。やっと1点を返します。桜井のゴールだと思ったのに。
福島2点目。相手のキックオフからボールを奪った福島が、右サイドから攻めていきます。瀬川のセンタリングはニアサイドの竹田の頭へ。電装の選手は反対側の郭に気を取られており、竹田はどフリー。
5分間のロスタイム。 ラフなプレーで後半になってゲームが中断する事が多く、ロスタイムは5分におよびました。粘りを見せる福島に数少ない観客はようやくにして盛り上がりを見せます。
1分間で2点取った福島は怒涛のごとく攻めます。福島1点目のように、ゴール前でごちゃごちゃした状態に2度なり、そのたびに「もしや」と思わせますが、ここで福島の決定力がなくなります。CKを得た瞬間、サポーターがみんなで思った事は、そして、口にしたのは、「直喜〜〜!上がれ〜〜!!!!!!!」でも直喜は、上がらなかった。そうしているうちに、電装がカウンターから攻めていき、福島の攻めが終わってしまいます。期待を持たせた10分間は終わってしまいます。

総括
福島にとって今日のアキレス腱になったのは宗像でしょう。ともかく彼が悪かった。攻めているときの彼はキーになってまぁまぁな攻めを見せていましたが、守りのときに相手をフリーにしすぎた。特に電装の1点目はその典型であり、小野を自由に動かさせていたのは宗像の責任であったともいえると思う。
電装の3点には全て小野が絡みました。彼を止めれなかったのが福島の敗因でした。そして、監督にも責任はあると思います。はっきりいって今日は相手をなめていたと思う。2人のブラジル人が使えなくなり、DFのスタメンに河原をいれる。これはわかる。でも、もう一人はなぜ仲村なのか。電装の武器はスピードに乗ったカウンターです。このばあいは、仲村ではなく、竹原ではなかったでしょうか。また、控えには松島。松島には悪いが、なぜ松島を控えにいれるのか。控えであっても、竹原をメンバーに入れておくべきであった。仲村も竹原も上がっていっちゃうDFだが、スピードは竹原の方がある。
そして、小林、鋤柄の二人はスタンド観戦。監督は何を考えているのでしょうか?
福島の得点は珍しい2人の得点でしたが、今の福島はこれが必要なのではないでしょうか。ともかく、郭や川口にはマークがきつくなってきています。瀬川はまだそのスピードで振り切って行けますが、彼らは自由にシュートが撃てなくなってきています。だからこそ、残りの8人がいかに得点を取れるかまた、センタリングをあげる役割の瀬川や八城が、2人に頼りすぎないことが大事になるでしょう。
FK、CKの時も考えてほしいものです。小細工をしすぎていると思います。とくに、CKの時にはなぜ、ショートコーナーをしたがるのか。前線が小さいのが多いので、河原や小西が上がっていくのですが、結局彼らが生かしきれない。相手のボールになった際に彼らが戻っていくスピードは、、、
いろいろとチームの噂を聞くのですが、監督と選手の間が広がってきているようです。試合後に帰っていく際にもみんな無視しているような、、、この監督は今年一年だけかなぁ。アマチュアチームではない福島は、勝ってなんぼでしょう。選手の実力は去年に比べ上がっている。プリーメーロとの試合を見てそう思った。でも、毎試合メンバーを変えるから、いつまでもチームがまとまらない。こんな事言っちゃいけないと思って言うけど、監督は変えた方が良い。まだ、住吉さんの方がよかったと思う。はぁ、、、、、